121223Sun_青梅マラソン試走会


青梅Mのコースをそのまま30km走った。立トラのランニング練習である。


青梅Mは、言わずと知れた都民ランナーの登竜門的な超有名レースである。河辺駅付近から青梅街道を川井駅あたりまで行って青梅市総合体育館まで戻る。俺も随分前だが出たことがある。

冷たい水は身体への吸収が速いことが知られているが、空気も冷たいほうが吸引が楽な気がする。脚は著しく消耗したが、心肺系は非常に楽だった。

寒いのはイヤなものだが、真っ白な息を吐いて走るのは気持ちがいい。

Binh Duong_Vietnam-4_学ぶ、ベトナミーズ。


あるカフェで。

1回目に行ったとき、まずメニュー取り皿がテーブルに置かれた。メニューを見ずに店員の服に描かれたビールの銘柄を指差した。そのビールグラスが出てきた。

2回目、店員は取り皿をテーブルに置いて注文を聞いた。看板に描かれたビールの銘柄を指差した。そのビールグラスが出てきた。

3回目、店員は何も持たずに注文を聞きに来た。「Saigon Special」を注文した。「Saigon Special」とグラスが出てきた。グラスは1回目しか使わなかった。


4回目、店員は「Saigon Special」?と聞いた。うなずくと「Saigon Special」だけ出てきた。テーブルからは無駄なものがどんどん減っていった。


こういうことは、一般的な途上国では通常ありえない。「こうしたら良くなる」「あれが必要だ」「これは邪魔だ」など、フツー考えない。自ら工夫など絶対しない。

この国は若く(平均年齢は24-27才と言われる。日本は45才くらい)、学習する。いまに飛躍的に成長するに違いない。

Binh Duong-3_Mekong in VN


メコン川を見に行った。ビンズンから一度ホーチミンシティーに出て、車で2時間弱移動、河川沿いの町、ミトーに行けばいくらでもメコンを巡る船が出ている。


メコン川、言わずと知れた東南アジアを代表する世界第10位の大規模国際河川。チベット高原に源流を発し、中国、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジアを経て最終的にベトナムを通り南シナ海に抜ける。

ともかく、ラオスで毎日のように眺めたあの川の下流がどうなっているのか、見ずにはいられない。

ミトーから、小さな船でメコンを渡ってみる。


中洲の島に寄る、ミルクフルーツ↓、ドリアン↓、ドリアンに似た(臭くない、味もフルーティなジャックフルーツ(右の写真)などが豊富に収穫されている。


島の中を移動するには、手漕ぎ船が便利。


メコンデルタ。大河川の河口という、水が無いわけがない地域。それでも水の恩恵が形を変えて見られる、そんな暑い暑い12月某日であった。

Binh Duong_Vietnam-2_年がら年中ビアガーデン


ベトナム南部は、暑い。

ただ暑いときは暑いが、すげー暑くてやんなっちゃうよ~、というほど暑くもない。

確かに雨季は蒸し暑いが、雨が多いから暑さは相殺されるし、大抵の人が想像するより悪くない。雨季の方が好き、という人も居る。


乾季はカラっとしているから、例えば昼飯を食いに外をぶらついても、ゆっくり歩いている分には特に汗は出てこない。日陰でコーヒーなど飲んでいるときなど、すこぶる快適である。

夕方。毎日と言うワケには行かないが、週末くらいはやはり外の風に吹かれてのんびりしたい。


前にも書いたが、ベトナム南部の人は外が好きである。メシもお茶も酒(だいたいビール)の時も、開放的な空間を好む。だからそういう店がいっぱいある。選べるほどある。

犬もいっぱいゴロゴロしている

俺はだいたい、いつもバティック(インドネシア版アロハシャツ)とサンダルというユルい格好で出歩く。浴衣で近所の夏祭りに出かける気分に似て、リラックスしながらちょっとウキウキする。

一人の時は読書することが多い。1時間ちょい、ビール3本くらいで、も いっか となる。小瓶一本40-50円くらいだから、200円も払ったことは無いと思う。

ベトナムに日本の快適さは無いが、日本にもベトナムの快適さはなかなか無い。

121126-1222_Binh Duong_Vietnam


7ヵ月ぶり、5回目のベトナムにやってきた。今回はホーチミンシティから車で1時間ちょいの郊外、ビンズン省である。


カラリとした気持ちの良い乾季始めの気候と、ニョクマムの匂いでベトナムに来たことを再認識する。

121124Sat-25Sun_笠取山縦走


3連休初日は雨だったが、2日目から晴れそうなのでとりあえず塩山からのバスに乗ってみる。テント縦走は気軽でいい。バスの中で登山開始地点、幕営地、下山地点をざっと考える。


結局、新地平で下車。沢沿いの気持ちの良い林道から雁峠を目指す。


高度があがってくると日も差してきて、凍った木々がキラキラと輝く。


雁峠はもうすぐ。


雁峠、第一目標の笠取山を確認。


笠取山へ向かう途中にある分水嶺。多摩川、荒川、富士川の流域がここで別れる。


笠取山への最後の急登。防火帯が、ここが石尾根の続きであることを思い出させる。頂上に近付くにつれ、景色は迫力を増して行く。


笠取山ニセピーク。本当の頂上は展望がきかないので皆ここでメシをくう。 


頂上付近は、まだ樹霜が残っている。


笠取山は、多摩川の源流として知られる。頂上ちょい下に「水干」なるランドマークはあるが、本当の多摩川の始点は、その約60m下にある。


少なくとも今の時点では、ここ↓から多摩川の一支流は始まり、このように流れ始め、羽田までの138kmを旅する。冷たい割には甘い水だった。


唐松尾山を経由し、幕営地は将監峠とした。小屋もやっていた。尋ねると、雪の状態によって閉める時期を決めると言う。


翌未明は冷えた。トイレに起きると星が怖いくらい輝いていたから、相当放射冷却したハズ。翌朝は霜が凍って、皆テントを苦労してたたんでいた。


その分、翌朝は快晴、大菩薩と富士がくっきりと現れた。


南アルプスも、普段あまり見られない南部まで全部見える。


東。いつも逆から眺める奥多摩。奥多摩三山も並んで見える。


南。富士と丹沢の山並み、その向こうの雲海が美しい。


西。甲武信岳、国師、金峰、瑞牆方面のスカイライン。


何となく飛龍山に寄り、前飛龍を経由して下山に向かう。1日4本しかないバスを待ちたくないので、丹波にスグには降りず、天平(でんでえろ)経由として時間調整してみる。


天平は起伏の緩やかな、心のなごむ散歩道、といった風情。


山の裾野では、まだ紅葉が美しい。

親川バス停で時間が合わなかったら、10分歩いてお祭りバス停まで歩くといい。「お祭荘」でビールでも飲みながらバスを待とう。この日は獲れたてのシカを出してくれた。


日帰りも、一泊登山、連泊登山もできる奥多摩、奥秩父は、何とフトコロの深い山であろうか。


【行程】
JR塩山駅 8.30 ~バス~ 9.27 新地平BS ~ 雁峠 ~ 笠取山 ~ 水干 ~ 唐松尾山 ~ 16.00 将監小屋▲(泊)7.00 ~ 禿岩 ~ 飛龍山 ~ 前飛龍 ~ サオラ峠 ~ 天平 ~ 13.30 親川 ~ お祭BS 14.28 ~ バス ~ JR奥多摩駅

121118Sun_大山・鶴巻温泉


会社にも山好きな人たちがいたらしい。次のグループ山行に誘ってもらったのだが、行先は丹沢の大山だと言う。せっかくだけど行ったばかりだし、小さな山なので正直テンションは上がらない。

苦肉の策として、登りのルートを別行動でしっかり登り、頂上で合流~下り~温泉~打ち上げを一緒させてもらうことにした。

登山経験がなくても気軽に登れる山としては、御岳山、高尾山などと肩を並べる大山であるが、地図をよく見てみると南北に長いコースがある。今回採用したのは、鶴巻温泉から念仏山、高取山、浅間山を経由して頂上に至る北上ルートである。登り行程約13km、下り約6km(GPS)の、下りが苦手な俺にはある意味理想的なコースなのだ。


鶴巻温泉からなだらかに始まる丘陵は典型的な里山で、地域密着型の散歩道という趣のナラの木の緑眩しいスゴく日本っぽいトレイルである。


それでも一応、徐々に高度を上げ、すぐに伊勢原の街と、きらめく相模湾を見渡すようになる。


アップダウンを繰り返しながらも行程を進めてゆくと、やっとこさ大山の姿が。ここからあと2時間!


一方この頃、正規ルートの本隊6名は、ハナから伊勢原からのバスの乗車渋滞に合い、ようやく辿り着いたケーブルカーで乗車待ちしているところだったらしい。


俺は本隊到着予定の13時の10分前、頂上に到達。ひさびさ人だらけの大山山頂。約4時間かけて登ってきた長い尾根を振り返る。


電波が通じてやっと本隊出発時のメールが届く。電話しても通じない。再三のコールに反応がないのは到着していないものと判断し、待機することに。日向に陣取りひたすら待つ。

にしても限度があるので、1時間待ちを機にして下山を計画する。 と、残り6分で本隊到着。


混雑により行動が遅延した彼らは急いで登ってきたらしく、メシへのガッツキかたがちょっとコワい。


頂上付近は見事な展望。奥多摩方面からは中野坂上にカブって見えないウチの会社が入っているちっこいビルの影もなんとか確認。


ゆっくり下って阿夫利神社へ。もう薄暗かったが紅葉がキレイ。


ライトアップされたモミジの向こうに湘南の明かり。


大山の人気の理由が、少し分かった気がした。

Pix by いっしぃ, はな & koji