ホテルに西日がさす頃、暑さも和らいだビーチサイドに出て潮風に吹かれてみる。
海に沈む夕陽を見ながら、というのは、ビールの飲み方としてはかなり極上の部類に入るような気がした。
朝、ゆっくり街を散歩してみる。
さすが南国、パパイヤやドリアンの木が街中にある。
この島では、木陰とあらば人はメシを食い、茶を飲むみたいだ。
午後のいちばん暑い時間でも、風の通る日陰で冷たいベトナム茶を飲み、ぼけっと本でも読めば、終わって欲しくないような爽やかなひと時となる。
ベトナムで、ついフラフラと外に出たくなるのは安い物価のせいでもある。2000ドンは約8円、これでアイスティーが2杯飲める(金は要らない、と言われたことも2回ある)し、飯は一食大体100円弱である。
平和な一日をナイトマーケットでシメる。夕方から飲んでると夜はもうナンだか酒の有難味も無くなってくるなあ、と言うのも普段からすると贅沢なのかもだけど。
ふと、平日の、特にきつかった仕事の後の一杯の方がビールはキョーレツにうまいかも、などと悲しい事実に気付き、「俺ってサラリーマンだなぁ」と痛感し天を仰ぐ。ホテった顔に夜風が優しい島の夜であった。
フーコック犬 も羨むベトナムビールの最高傑作、サイゴンスペシャルは、100円前後!
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