130822Thu_強制休養


日曜日、MTBでコケて色々なところを打った。


木曜になって、左のアバラが酷く痛むので医者に行ったら、

「ヒビですね、治るのに2-3週間かかるでしょう。」

とのこと。

こけたとき、顔(上唇付近)から出血したのがインパクトあってそっちに注意を引かれていたが、ひどかったのは顔ではなくて肋骨だったらしい。


まあ俺は怪我でもしないとなかなか身体を休めようとしないヒトなので、休養する良い機会かもしれない。


ただ、医者はこうも言っていた。

「重いもの持ったりするとタイヘン痛みますから気をつけて下さい。」

センセェ、おいら来週 引越しなんだけど・・・

130818Sun_D平


山を歩いていると、たまに「ここはMTB向きだな」と思う事がある。そんなD平に行ってみた。


アプローチは林道、そして緩やかなトレイル。


ときどき乗れるところもあって気持ちがいい。


しかし前日下山したイキオイで久々にしっかりと酒を飲んでしまったオイラの身体は重く、


下りに入る前にかなり疲れてしまった。


9日間の山行でリズムがすっかりスローになった俺はMTBのスピードに対応できず、開始15秒で大転倒、顔も身体も至る所を強打し、テンション下がりまくり。


一方皆さんはD平の独特のトレイルがすっかりお気に召したご様子。


我々の持ち札に加わりそうです!


Pix by T山さん, T師匠 & koji

南アルプス“縦”走記-1/5_光岳~茶臼岳


南アルプスに行ってきた。

南部から入り、広河原に降りるルートで、雨の停滞も計算に入れて9-10日の予定である。


《1日目》

朝、東京駅から新幹線に乗り、静岡駅発9:50発のバスで畑灘第1ダムへ向う。13:30、湖沿いを歩き出す。ここはまだ標高が低く、暑い。


長い吊橋を渡るといよいよ長い縦走の始まりである。

なかなかスリルのある畑薙大吊橋

とりあえずの目標は横窪沢小屋、あわよくば茶臼小屋を目指す。

始めは沢沿いを進む。10日分以上の食料が重くザックがきしむ。


それでもさすがに元気な初日、順調に進みウソッコ沢小屋へ。この登りルートは小屋が3つもあって、いつでも挫折できるので気合を入れずに登れる。


横窪沢小屋に到着したのは16時前だった。明日は光岳へ往復するのでどのみち茶臼小屋泊となる。テントを張り直す面倒を考え、ガンバって茶臼小屋まで行った。

なんとか明るいうちに到着!

このテン場、何と言っても星がきれいだった。夜、あまり寒くなかったので星空鑑賞して過ごした。学生の頃の記憶が蘇って懐かしい(元カクレ天文部員)。

ここら辺は航路となっているのか飛行機が多く、小さな光が東西をゆっくりと渡っていく。無性に城達也さんのジェットストリーム(大沢たかおじゃダメよ)が聴きたくなりmp3プレーヤーを取り出す。

皆さんも是非、星空を眺めながら聴いてみて下さい。

夏の大三角形と天の川が見事である。さすがは“南”アルプス、さそり座も(全部じゃないけど)見えた。

(ネット上から流用)

この日に限らず毎日のように星空が見えた。流れ星が多いなあ、と思っていたらペルセウス座流星群の時期だったようだ(後から知った)


《2日目》

朝、富士の向こうから陽が昇る。


テントは張りっぱなし。余計なものは持たずに軽装で出発。昨日と比べるとさすがに身が軽い。


茶臼小屋から稜線はすぐだ。快晴微風、寒くない。ウィンドブレーカーを脱いで半袖で歩き出す。最高の天気。


先ずは茶臼岳。といってもちょっと登るだけ。前方に今日の目標の光(てかり)岳を確認。

前方中央、右のピークが光岳

振り返ると(右・手前から)上河内(かみこうち)岳、聖(ひじり)岳、兎岳。こっちは明日のお楽しみ。


南アルプスは北と比べて雪が少なく、気温も高いので森林限界が高い。だから稜線歩きといっても樹木があることが多い。


平らな易老岳の頂上はやっぱり平らだった。


V字の沢を越え、平坦部に辿り着けばもうすぐ光岳頂上付近。



光岳小屋は人気の山荘。ただテントスペースは小さい。



小屋を通り過ぎ、頂上。頂上自体は面白くも何ともない。


更に行くと眺望の良い岩場と、


光岳の由来となった光石(てかりいし)がある。深い緑の中に浮かぶこの白亜の岩塊。麓から、陽に照らされたこの岩を見れば確かに光って見えることだろう。


帰りは茶臼岳を目指す。復路は登り基調となる。

右の低いのが茶臼、次いで上河内、聖。

羊歯の明るい緑、南アルプスで良く見られる風景。


けっこうアッサリと茶臼に帰還。


茶臼小屋に戻るとまだ昼過ぎだった。次のテン場の聖平まで行こうかと思ったが、テント内の散らかり方を見てヤル気が全くなくなり、小屋で売っているビールを飲んでのんびりすることにした。


【行程】
1日目
畑灘第一ダム 13.30 - 18.30 茶臼小屋
2日目
茶臼小屋 5.30 - 9.00 光岳小屋 - 光石 - 13.15 茶臼小屋 


南アルプス“縦”走記-2/5_上河内岳~聖岳~兎岳~中盛丸山


《3日目》

2泊した茶臼小屋を後にする。


稜線に上がると、この日もやはり良い天気。


最初の目標は、上河内岳。


げ、雷鳥。でも天気は崩れそうもない。


頂上に上ってみると、東に富士。


南に、前日歩いた茶臼・易老・光岳。


北に、これから行く聖・赤石・悪沢岳。


聖平への道は花が群生していた。丸葉岳ブキとトリカブト。


南アルプスの松虫草は色がやさしい。


岩弟切(イワオトギリ、オトギリソウの高山型)も岩肌を飾る。


昨日のうちに来ていたかもしれない聖平のテン場は広々としていた。


さて、お次は聖岳である。森林限界までは結構暑い。傾斜もキツく、気持ちいいくらい汗が流れる。


山頂から、明日の目標の赤石岳。

まあ、やや赤っぽくはある

山頂に荷物を置いて奥聖岳まで往復する人が多い。


ここから兎岳・小兎岳・中盛丸山を越えて百間洞山の家まで行かなければキャンプ指定地はない。

聖をこれでもか、というほど激下って、今度は兎を登る。逆から聖を登ってくる人は本当にタイヘンそうだった。


兎岳非難小屋は、非難できそうもなかった。(でもテントスペースはあった)


さて、本日最後の中盛丸山はナカナカ立派な山容である。が、9時間重い荷物を背負って来た身からすると鷹揚にメデる気になれないのが悲しい。


苦労して登っても頂上には看板すらないし。オマケに約10時間歩いて出発地点がまだ見える、というのも結構ワビしい。


ともあれ無事キャンプ指定地到着。聖から確認してから5時間弱、チラチラ見えている場所になかなか着かない、というのも精神的に辛いものだ。


お隣さんはウルトラライト仕様。荷物は乾燥重量で6-7kgと言う。俺の1/4!? 1日の移動距離は俺の1.5-2日分。羨ましがっていると、「でも若いうちは重いの背負ってたほうがいいよ」とススメられる。

別に若くはないが重い荷物は定期的に背負っていないと担げなくなるのは間違いない。



このテン場では色々な人に色々なことを教えてもらった。山は奥が深い。学生の頃から断続的に10年以上登っているが、俺なんてまだまだ初心者だな、と思った。


【行程】
3日目
茶臼小屋 5.00 - 聖岳 - (奥聖) - 11.30 - 16.15 百間洞山の家