200227_渡名喜島・大本田岳
2月27日、フェリーで渡名喜島(となきじま)へ渡った。
西側のビーチで夕陽を眺める。
村のメインストリートにはライトが設置されており、趣がある。
今日もいい天気だ。
この島にはキャンプ場はない、が東浜(あがりはま)の一角でテントを張ることは許されている。シャワー付きの公衆トイレ寄りに1-2人用テントが張れる小さなフラットスペースがある。
下船時、どの宿の迎えにも応じなかったからか警察官に宿泊先を尋ねられた。キャンプに関して事前に村役場に電話確認したことを伝えると安心したみたいだった。
テント設営後、大本田(うふんだ)岳へ。
山頂の展望台からは、入砂島が見える。平和そうな風景だが備え付けの双眼鏡を除くと米軍のヘリが見えた。
村に戻って買い出し。小さな商店が二つ三つある。ゴミを捨てる場所がないので空き缶などは引き取ってもらった。
渡名喜のメインストリート
西側のビーチで夕陽を眺める。
村のメインストリートにはライトが設置されており、趣がある。
翌朝、東浜に日が昇る。
フェリーまで時間があるので、島の北側の展望台へ。
今日もいい天気だ。
200222-23_西表島(4)見所ぶらぶら
西表島縦断はそれなりに疲れたので、しばし体を休めることに。
Oさんオススメの鳩間島へは、フネでたったの10分なのだが相変わらずの北航路欠航が続き、なかなか渡れない。
そんなわけで、上原港の隣のビーチや星砂の浜でのんびりしたり、
Oさんオススメの鳩間島へは、フネでたったの10分なのだが相変わらずの北航路欠航が続き、なかなか渡れない。
そんなわけで、上原港の隣のビーチや星砂の浜でのんびりしたり、
うなり崎の遠望を楽しんだり。西表島は東海岸にしか町がないのでこんな西側の景色が眺められる場所は貴重だ。夕景なんかもきれいだろうなぁ。
また、前日クルーズを開始した浦内川河口から観光船乗り場を横目に直進すると、
かつての炭鉱跡なども見ることができる。
あくる日も鳩間島へのフネはでない。気を取り直してバスで由布島(ゆぶじま)水牛車発着場へ。
水牛車で渡るのが一般的らしいが、クロックスだったので歩いて渡ることに。
由布島は植物園のようになっていて歩き回るのが楽しい。レストランもあってゆっくりできる。
水牛の休憩所
小浜島が良く見えた。
夜はキャンプ場でいつものように夕餉である。釣果のある日は刺身などを振舞ってもらえた。真ん中のOさん、右のAさんはロングステイで、その他のメンツが入れ替わって行った。西表は生物マニアが多く、色々な話が聞けて毎晩楽しかった。
俺も結局6泊もしてしまった...
200221_西表島(3)西表島縦断
2月21日、好天は続く。この日はキャンプ場で隣のテントのOさんと浦内川の河口へと向かった。
ここからは観光船が出ており、上流のトレッキングルートまで送ってくれる。クルーズだけでも十分楽しい。
通常は、このルートをカンビレーの滝まで行って戻り、復路も同様の船で戻るのだが、2人以上のパーティーは届を出せばその先のトレイルに侵入してよいことになっている。折角なので入山届を出し、最終の船まで行けるところまで行ってみる、と伝えた。
俺的には、カンビレーの奥にあるマヤグスクの滝なる所まで行ければいいかな、と目標設定。御年60のOさんも「行けるところまで行きたい」とのこと。
10時ちょうどにトレイルが始まる軍艦岩に着き、「まあ無理せず行きましょう」と軽快に歩き出すといきなりハブのお出迎え。まだ気温が低く動きが鈍いようで良かった。
マリウドの滝を経てカンビレーの滝へ。時間も早く、二人の体調もまずまずなので予定通り先へ進むことに。
ここまではサンダルでも歩けるような観光整備されている道なのだが、ここからはフツーにトレイルになる。
快調に進み、ヨシヨシこれならマヤグスク往復は余裕だな、と思っていると、Oさん「横断をやりたい」と言い出す。(島の反対側まで行くこと。“横断”と“縦断”の呼称は混在している)
歩きながら考えた。体力・時間・装備・気候等、テクニカルには問題なさそうだ。観光船乗り場での入山届を出すために営林署へかけた電話ではコース内容までは伝えてないし、その入山届にもコースの記載はなかった。問題は観光船に16時の最終便に乗る、と伝えたことだ。
本人の自覚が無くても周囲が騒いで遭難騒ぎになる事は良くある。それがネックだとOさんに伝えるとコース最高ピークまで行けばかならず電話は繋がる、という。Oさんはピナイサーラの登山道を教えてくれ、また過去に西表島横断を2度やっているイリオモテマニアなので信憑性はある。
計算すると、最終便の出る前に観光船に電話はできそうだ。島の反対側からの交通手段やそれが見つからなかった時の宿をどうするか、は自分たちが困ればいいことなので大した問題ではない。
マヤグスクの滝への分岐となるイチタキ川出合いで最終判断。不測のトラブルが無ければ全く問題はないと判断した。その代わりマヤグスクはスキップ。
と、いう訳で電池節約で写真もログも取っていない。位置確認はしたけど。
イチタキ川出合いから先は、多少歩きづらい箇所もあったがピンクテープや案内板がしっかりあり、トラブルなんぞ何もなかった。注意してみていたがハブも出ず、期待していたヤマネコも出ない。
結局、計算通りにピークに達し、電波が入ったのでフツーに連絡を入れ、更に反対側の登山口である大富口に達した。
ここからの林道が長いのだが…
林道途中の展望台で再び電波が入り、タクシー、レンタカーなど10本以上電話を掛けたが全て“満車”と言われる。最終バスは15:59と早く、とっくにない。毎晩一緒にメシを食うメンツが心配するといけないのでキャンプ場に一報を入れる。
まあ無事下山で来て良かった。とバス停前の大富共同売店で乾杯!!下船した10時から7時間30分経っていた。
Oさんが必ずできる、と言い切ったのでここからヒッチハイク作戦に。日暮れが近く、そうなると誰も拾ってくれないだろうと俺は不安だったのだが、1時間もしないうちに心優しいお姉さまが汚いオジサン2人を乗せてくれた。
浦内川に停めた車をピックアップする頃、美しい夕陽が暮れていったとさ。
※良い子はマネしないでね。登山は計画的に。
200220_西表島(2)ピナイサーラの滝
2月20日、キャンプ場で知り合った東京の大学生K君と、徒歩でピナイサーラの滝へ向う。
フツーは1万円くらいのカヌーツアーに参加して来るものらしいが、タダでも行ける。
船浦地区からマーレ川に向かって舗装路を南下し、カヌー係留場所に入らず、マーレ川の左岸沿いにある林道を見つけ、道なりに進む。右岸へ渡渉の後、左にそれるよう書かれている看板に従って立派な登山道に入ればよい。
しかし何の悪意か、マーレ川へのアプローチに何の案内も無いので注意が必要だ。コツは、“木道に入らず、真直ぐ沢沿いを進むこと”。
ピナイサーラの滝上に出て、海側を眺めると、割と潮が引いている。潮位表によるとこの日は小潮で余り引かなそうなのでキホンは山道を往復するつもりだった。
とりあえず、下から滝を眺めて見ようかと登山道を降りてみる。
立派な根を持つサキシマスオウノキとK君。
沖縄県最大の滝、ピナイサーラ。
往復30分のピナイサーラ見物を終え、気分はすっかり干潟歩きになっていた。最悪泳げばいいのだ。
カヌーが係留されている付近からヒナイ川を右岸に渡る。ここから先の道も地形図には載っていないがピンクテープがあるので迷わず進める。
マングローブ林のジャングルウォーク。
海に近付くと、感潮域へと入ってゆく。
船浦橋の内湾へ出た!
貝やカニ、トビハゼなどを観察しながら干潟を歩く。
シッカリした砂で沈み込みは余り無い。
振り返ると、まだ滝が見える。
流入河川を横切るときは、膝くらいまで浸かり、ここからは裸足で歩いた。
船浦橋の道に辿り着き、足を拭いて靴を履きなおす頃にはどんどん潮が満ちてきた。結構ギリなタイミングだったかも。
往路は登山、復路はジャングルウォーク&干潟歩きと、とても楽しいトレッキングだった。キャンプ場(船浦)起点で歩いて行けるし。
マーレ川、滝上、滝下の渡渉、マングローブ林、干潟と色々あったが靴は結局濡らさずに済んだ。