土曜の夕方、北陸新幹線利用で福井入り、駅チカのビジホで一泊、翌日JR九頭竜線に乗る。
2両編成ののんびりしたローカル線で、途中の越前大野からは1両になる。福井から1時間半、乗客はまばらで越前下山で下車したのは俺だけ。福井からの始発なのだが到着は既に11時前、今日は暑い。
車窓から見えた荒島岳
登りの尾根では梅雨の晴れ間の貴重な日曜にも関わらず、3時間弱の間たった一人の登山者としか会わず、初めて見る山深い福井の山並みをしみじみ味わうことができた。
今シーズン3匹目のマムシ
しかし頂上につくと、いきなり30人位の登山者が居て面食らう。山頂標識を見ると、「百名山」と書いてある。こないだの日光白根山といい、行ってから知るパターン。
白山方面がうっすら...
何年か前の秋、東北の山に紅葉を見に行こうと思ったことがあった。でも東北の山なんて八甲田山くらいしか知らなかったので、日本百名山を調べて参考にした。俺が既に登った山も結構あって「なるほど印象に残っている山が多いな」と感心し、いい目安を見つけた気がした。
チェックしてみると半分以上の山を既に登っていたから「残りのも登ってやるか」と思った。しかし、二十歳頃から始まった俺の登山人生で、決して忘れられないいくつかの山が入っていないことに気付き、一瞬で興味が失せた。あんなに美しい場所を見逃すのなら、この100の山のリストにこだわる理由は特にない、と。
予想以上の人に遭遇してテンションは急降下したが、勝原へ下る分岐を通過するとまたすぐに登山道は閑散とする。
小荒島岳から振り返る