半月板 断裂日記-3 手術から退院

8/27 手術。呼ばれて歩いて手術室まで行き、ストレッチャーでベッドに戻されるまで2時間かかった。

手術室ではベッドに寝かされ、血圧計やらパルスオキシメーターやら両手につけられ、下半身麻酔(脊髄くも膜下麻酔)を打たれた。さらに麻酔の効き具合などを待つ。まな板の上のコイ、という気分だ。ここまでは意識はあったのだが、更に眠くなる麻酔を点滴投与された後はいつの間にか寝てたらしい。次に話しかけられ、目覚めたときは手術は終わっていた。時計を見ると手術室に入ってから1時間半経っていた。

実際の手術時間は告げられなかったが、「けっこうザクザク断裂していた」らしく、数ミリだが切除も行ったという。MRIではそこまでは分からなかったようだ。事前には30分程度と言われていたが、もう少しかかったのかも知れない。やはり手術を先延ばししなくてよかった。

術式は膝の前面に小さな穴を開けて内視鏡での縫合。穴なんか開けちゃうのだが麻酔のお陰で痛くも痒くもない。ベッドに戻っても自分の脚ではないようだった。

8/28 明け方。麻酔が切れ、更に脚を動かしたらしく痛む。耐えられないほどではないが無視できるほどでもない。

6:30 ベッドから降りられないので生まれて初めてシビンを使い、若い女性の看護師さんに渡す。オジさんはこんなもん恥ずかしくない。うんこは出なかったがしたくなったらどうするのだろうか...?

7:45 約35時間ぶりの食事。温かいオムレツとスープが嬉しい。

9:00 これまた初めて車いすに乗る。意外と操作は簡単。これで自分でトイレに行ける。が、動くたびに手術箇所は痛むのでできればベッドで大人しくしていたい。


15:00 CPMという機械で自動的に膝の屈伸を行う。耐えられる程度の痛みを伴いながら40分行う。ここでは痛みを10段階で聞かれた(0;痛み無し~10;これまでに体験したことのない痛み)。この時点で3-4と答えていた。

まだ包帯が取れないので風呂には入れない。シャンプーだけしようかと思ったがシャワーの予約がならんでいたのでやめて、自分の部屋の洗面台で頭を洗った。髪を短くしてきて良かった。髭も久しぶりに剃ってきた(←手術中の酸素マスクのため事前に指示された)。

8/29 4:30目覚め。22時消灯で、毎晩ぐっすり寝ている訳ではないが早く起きてしまう。窓際で明るいし。でもまだ起きたくないのでウダウダ。

6:00 周囲がわさわさするので寝てられず起床。日に何回も体温・血圧・酸素飽和度を測定される。トイレに行きたいがベッド - 車いす移動がメンドいので朝食(車いす&テーブルで食う)まで待つ。

7:30 朝食、歯磨き、CPM予約、トイレ。2回目の測定の看護師さんにトイレ回数が少ないと指摘される。メンドくさがり過ぎたか...



9:00 包帯が取れ、関節の動きが若干良くなる。



10:00 洗髪(だけなら予約が要らないことを知った。聞かないと分からないことも割とありそう)

11:00 CPM40分、蒸しタオル(使い放題)で身体ふきふき。

CPM - 寝っ転がってると屈伸運動してくれる

12:00 ランチ



17:30 夕食、どの食事も結構おいしい。味もしっかりあるし。整形外科だからか?


ボリュームは無いが

22:00 就寝

自由時間は結構あるのだが、入院に関しては社内の一部にしか告げていないので、フツーに仕事している(Wifiは不可だがスマホのテザリングはOK)。悲しいことに会議以外は病室で大体できてしまう。この滞在、ほぼワーケーション。

8/30 

前日のようなルーティンをこなしつつ、リハビリ(車いす⇒松葉杖(シングル)歩行)。1時間でOKをもらい、翌日退院決定。

手術後初の入浴。あ~気持ちい。シャワーだけだが20分も浴びてしまった。

8/31

早寝早起き、食事は出るし、おんぶだっこでお世話になる入院生活はハッキリ言って快適だった。もう少し居たいくらいだが午後に外せない会議があるし、このままいると自立性のない人間になってしまうので今日退院する。


【費用】

整形外科(町医者)
            ¥3,440(通院2回)    
MRI検査
            ¥7,870
総合病院(手術前)
            ¥9,980(通院4回)
総合病院(英文診断書)(仕事用)
            ¥6,600    
総合病院(入院・手術)(健康保険限度額適用)
            ¥88,768 
総合病院(入院オプション)(窓側料金)(5泊6日)
            ¥13,200 (=2,200x6)     
----------------------------------------------------
退院までの小計(診断書&窓側料金除く)        
            ¥110,058

============================
総合病院(退院後)        
            ¥1,800(通院4回, 最終'22/3/10)
薬代(消炎鎮痛剤)        
            ¥500

半月板 断裂日記-2 決断と入院

 当初、俺の今年のアサイン計画は隔離期間も含めると100%を超えていた。つまり身体一つで対応が不可能な計画で、日本での自由時間はゼロどころかマイナス(?)ということになる。

実際には出張の間の精算・仮払いやPCR検査、飛行機の予約状況などにより数日は必要で、1-2月のカンボジアと3-6月のスリランカの間に結局10日かかってこの計画はさっそく破綻した。

さらに今後の渡航に必要と判断されたワクチンを急遽7/2に打ったから2回目の7/30日まで日本に居ることになった。のんびりできてウレシイ半面、仕事は減らないからどんどんスケジュールはキツくなる。

ところが8月にずれ込んだネパール出張が、COVID-19の蔓延状況により日本に居ながらのリモートアサインとなった。さらに付随する隔離期間が無くなる。この意味は大きい。

無いはずの日本滞在を経て、自分の生活を重視するようになった。

仕事があるから手術を延期する、という最初の判断はオカシい、と思った。延期する半年間に悪化しないとも限らない。手術さえできなくなるかもしれない。

身体の健康より大切なものが俺にとっていくつあるか分からんが、少なくとも今の仕事は違うはずだ。危うく優先順位を誤るところだった。

7/29 再診。8/27の手術申し込み。(この時点で8/21から次の出張予定が入っている。)

これで自立歩行できるようになる10月以前の渡航は消えた。業務計画は未調整。

8/5 事前検査1、血液検査・エックス線検査・心電図検査・問診・入院案内

8/13 モデルナ接種後2週間経過

8/20 事前検査2、PCR検査(今年11回目)・血液検査2

8/26 入院 手術まで20時間飲食禁止(水もダメ)。


8/27 手術 は夕方なので点滴で水分補給しながら仕事(このご時世、もはやドコでもできてしまう...)したり、今コレ書いたり。

窓から井の頭、三鷹の森、吉祥寺の街並みと中央線が見える。