天気も悪く、遠出できる感じでもなかったので八王子・堀之内の六角堂へ長浜ラーメンを食いに行った。俺が遠くまでメシを食いに行くのはこの店だけである。
でもそれだけではサスガにつまらないので、多摩丘陵の激坂ルートを巡ってきた。
俺はトライアスリート時代のコンディションの良かったころ、激坂を見るたびに頬を緩め、『む~フフフ、い~ね~』などと感嘆の息をもらす、若干アブない人だったことがある。
その頃に開拓した激坂をちょっと紹介しよう。
激坂その1 「百草園への坂」
こいつは激坂度★★★の、なかなか立派な激坂である。が、残念なことに交通量の多い川崎街道に近く、ロケーションが悪いのでルートに組み込み辛い。また、距離が短いので有用性はやや低い。場所
激坂その2 「程久保の坂」
こいつは激坂度★★ではあるが、短すぎず、辛いワリには足を着く心配もない、多摩の激坂好感度No.1の教科書に出てくるような激坂である。この空に昇っていくような激坂振りがたまらない。写真でも見えている坂の終わりが、実は終わりでなくもう少し続いちゃう辺りの試練度も精神的トレーニングに最適である。場所
府中方面への復路にはここにもナイスな激坂が。場所
ここは道が分かり辛いが、激坂に喘ぎながら正しいルート選択をできるようになったら、アナタもすっかりA級激坂マニアである。
本格的な(つまりある意味臭い)長浜とんこつラーメンが食える「六角堂」。前身の「八角堂」に比べとんこつ度が低下し、臭みが減少してとんこつファンからすると残念なのだが、それでもこの店を上回る“超細めん本格とんこつ”は他ではなかなかお目にかかれない(誰かいい店を知っていたら教えて!)。ちなみに臭みを薄めたのは、周辺住民から余りに臭くて苦情が来たそうだ。その頃は車で正面の道路の反対車線を走っていてもとんこつ臭を十分感知できた。場所
腹ごしらえがすんだら、
激坂その3 「(聖蹟)記念館通り」である。
こいつも激坂度は★★であるが、短くないし、左手に見える“ユルい”川崎街道を横目に、「わざわざ激坂を選んで登っている」感を全身に発散させながらペダルを踏んでいく“哀愁ストイック”スタイルが格好良過ぎる(と信じるヒト約1名)。場所
今回紹介した激坂を含む多摩丘陵のルートは、数年前まで使っていた通勤ライド(まれにランも)のコースである。当時の職場の日野市某所へは、多摩サイを使えば速かったが、トレーニングのためにわざわざ遠回りしてこのアップダウンの激しいルートを採用していた。満員電車で都内に通う現在の立場からすれば、酔狂だけど充実したナイスな通勤路だったなー、と思う。