和名倉の前泊で将監小屋に泊まり、にわかに奥秩父を思い出した。そういえば雁峠~甲武信ヶ岳の間は歩いたことがない。
塩山駅8:30発のバスで新地平BSへ。そこから林道経由で雁峠へ上がる。日曜日だったので、途中5人くらいのソロの下山者とすれ違った。
前回来たときは寒かったが、今日は汗ばむ陽気だ。調べてみるともう
10年前の笠取山のときだった。
古礼山あたりは眺めが良い。大菩薩と富士がどど~んと見える。昼寝している人もいた。
そんな陽気だ。
道も癒し系で歩きやすい。
14時過ぎ、雁坂小屋到着。早いので次の小屋まで行こうか悩む...
陽だまりのテン場を見たとき、「ビールが買えるなら泊まろう」と決意した。
小屋番さんに聞いてみると売っているという。「これから下山するからしまっちゃったんだ、悪いわるい」と。宿泊決定。
気さくな方で色々と話した。ここは黒岩尾根の上だから、こんなに穏やかな日は滅多に無いという。
小屋番さんを見送り、日が暮れるまで景色を眺める。なんと尾瀬方面の山々まで見える。
2日目、薄曇りで涼しい。雁坂峠から稜線に復帰。
雁坂嶺への立ち枯れの道。
破風山から甲武信方面、奥に国師、金峰。
鞍部の破風山避難小屋。前日来ようか迷ったところ。
キレイで景色も良いのだが... 水場まで下り20分でトイレもない。
続いて甲武信ヶ岳山頂、東以外の三方を見渡せる。
ハッキリ分かったのは、南は聖岳、
東は八ヶ岳の向こうに槍と大キレット、
北は浅間連峰の奥に妙高山まで。
ちょっと下れば東側も見えた。和名倉~仙波の向こうに芋ノ木、雲取。
三宝山、大山を経て、十文字峠へ。“カモシカ展望台”なるものがあるので行ってみると、大山から眺めた八ヶ岳方面の景色をスケールダウンしたようなもので、写真を撮る気にもならずに引き返し、15分ほど無駄にした。
十文字小屋でチューハイ(500円)を購入し、さらに進む。
この日は四里観音避難小屋泊。
3日目の朝、林の間から日が昇る。今日もいい天気になりそうだ。
小屋の窓から
お世話になった四里観音避難小屋。
窓があって明るくきれいで、水場、トイレ完備の優良物件。
最終となるこの日、目立った山もなく、退屈な尾根歩きになるだろうと勝手に思っていたのだが...
手付かずの自然林が眩しい!
かつて拝島に住んだ俺には奥多摩の方が身近なのだが、はっきり言ってネイチャーウォークにはこっちのがいい。
チャブクロ発見、キターーー(*´Д`)/
【数時間後→】キノコいっぱいペペロンチーノ !(^^)!
白泰山避難小屋の目の前にある“のぞき岩”からは、前日歩いた尾根の眺めが圧巻。
こちらの避難小屋には窓もない、水もトイレもない。ただ景色は見事だった。日帰り登山の場合、白泰山山頂は眺望はないのでスルーしても良いが、のぞき岩までは来た方が良いと思った。
カエデはまだ緑色。秋のやさしい木漏れ日の中の山歩きが嬉し楽しい。ずっと歩いていたい道だった。
東京日帰り圏内にも、まだこんな良い山が在ったんだなぁ。
p.s.
白泰山からの下山は川又や栃本関所跡BSとなるが本数が少ない。結局秩父湖BS(トイレ・酒屋あり)まで歩くハメになることが多いはず。俺は登山道経由で行ったが植林などの退屈な道だったので、川又から舗装路を歩いたほうがサッパリ終われるかも。