Selamat (happy) tinggal (stay) ~ スラマッティンガル / さようなら
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*) Selamat tinggal は去る者の挨拶。見送る者は、Selamat (happy) jalan (going) / スラマッジャラン。
~ Since 2008
スキーコースに形取られたハート型が特徴的な富士見パノラマスキー場と、その奥に中央アルプス(左下)。南南西に、富士(右下)。
手前から、横岳・硫黄岳・北八ヶ岳(左上)。先週硫黄岳から下った赤石の頭の尾根、奥に霧が峰、美ヶ原、北アルプス(右上)。
赤岳の後、横岳へのアプローチ。振り返ると赤岳が白より白く輝いていた。
横岳への途中、前日応急処置したアイゼンの不備が悪化。更に応急処置したがサスガに続行する元気が無かったので引き返し、地蔵尾根からテン場へ下った。この下りはあっと言う間。
テントを片付け、前日来た道をそのまま戻る。予定より早かったため、少し急いだら最終一つ前のバスに間に合った。夏山地図表示時間より大分早く下山できたようだ。
美濃戸高原ロッジでバスを待つ間、テレビでバンクーバーオリンピックのモーグル結果を放送していた。
【Note】
-経緯-
冬山はあまり慣れてないし、装備もなんちゃってだし、出張がちで身体もできていないから、この厳冬期にアルプス方面に挑もう、という気は全くない。でも先週一応八ヶ岳・硫黄岳を歩いた訳で、今さら(この冬最後の日本での週末に)低山に行こう、という気もしない。なので、間を取ってやっぱり赤岳になってしまった。茅野駅からのアプローチであれば、アクセスの面でも調べなくてはならないことは(先週と同じだから)減ってくる。冬山は一般的でないから、まず公共交通機関でアクセスできるかどうかから調べなくてはならないから、知らない場所に行くには下準備はおのずと増える。その時期に海外にいる人間には電話が使えないことがネックになって、色々と苦労が増えるので、情けない話だがこの段階でできるだけ既往の方面に足が赴いてしまう。
個人的には赤岳は、恐らく初めて敗退した山なので、とっとと片づけたい、という気持ちが少なからずあった。つい最近までは、甲斐大泉にあった会社の保養所から日帰りできそうなので、「まあ他にすることがなければ行ってやろう」くらいに思っていた。でも不景気のせいでその保養所はこの冬始めに閉鎖された。
登山を開始した山で、未登頂のうちに引き返す、という行為は、今は尊敬すべき行為だと思っているが、当時中学生だった俺には我慢がならなかった。それは中学校の林間学校のオプションイベントの一つで、参加条件は確か「体力に自信のある者」みたいなカンジだったと記憶している。しかし、普段運動しているとも思えない無謀なたった一人のアホのために、頂上を目前にして数十人の体力を持て余した男子(しか居なかったと思う)生徒全員が、長時間かけて登った道を引き返すことになった。
(ちなみに、俺はたまに初心者を挑戦的イベントに参加させるときに冷酷に反対するが、それは当の本人が一番後悔するような損失を他者に与える可能性が高いからである。)
ま、ともかくこれがその、“初めての敗退”で、要は、そのうち登りたいと思っていたワケだ。
風速(推定): 0~20m/s
-装備-
アイゼン(12本、キックステップ有)、ワカン(輪カンジキ)、ダブルストック、ピッケル(55cm)、スノースパッツ、グローブ、オーバーグローブ、目出帽、ゴーグル、サングラス、メリノウール下着(上下)、メッシュ付ウィンドブレーカーパンツ、薄手長袖ウールTシャツ、速乾性フリース(ミズノ)、ULダウンジャケット(携帯のみ・不使用)、3シーズン用皮登山靴、レインウェア上下。