涙が出るほど嬉しいことに、ワクチンパスポート提示でスリランカ入国に係る制限が解除された。隔離が必要なくなったのである。
さて、山も海もあるスリランカ。普段なら遊びに行くところもわりと多い国なのだが、未だ州を跨ぐ移動などに制限があって自由に行動できない。特に外国人は目立つし。
となるとやることは仕事しかない。現場に出ないときは大体オフィスに居ることになる。
スリランカ人はかなりマジメにマスク着用している。フェイスシールドする人も多く、ただでさえ分かりづらい英語がもっと分からない...
ところで、スリランカの職場では大抵酒ビンを見かける。スリランカの人は酒が好きで更に強く、飲んでも全然仕事に影響しない
つーのはモチロン冗談で、飲料水をビンで携行する習慣なのである。水道水を煮沸し、熱いうちに入れるからプラスチックではなくガラス瓶が用いられている。
初めて見たときはそりゃ驚いた。カタ~い役所でも酒瓶があちこちにあるんだから。バスの運転手がグイっとウィスキー瓶をあおったりしているのはもっとすごい光景だ。
オフィスへ通うこの2か月間は、日本に居る時よりリーマンらしかった。単調でブログネタなど何もなく、毎日ちょっとずつ具が変わる150円ランチくらいがせいぜいの変化である。
SNSでやたら自分のメシをあげている人の気持ちが分からなかったが、要はくいもんくらいしか生活上の変化が無いワケね、と納得した。
そんなつまんない生活の中でも、早く帰った日や休日などにアパートの屋上で風に吹かれながら海を眺めるのは本当に気持ちが良かった。日々の視覚の中に水平線があるのはとても幸運だと思う。
ここは同僚と酒を飲んだりもする、唯一の娯楽の場所だ。
ある日、日没後もボ~っとしていると大きな星座が現れた。ハッキリした星座で知らぬはずはないのだが.... と、良く見ると蠍座だった。頭が逆さの、日本では見られない姿勢だったので直ぐに分からなかった。
さて、帰国はいつでも嬉しいものだが、寒いのはヤだなぁ。