剱雲白・縦走記_(5/7)_めざせ!白馬編(I)_裏銀座北上


【6日目】

今回の山行は、初日の剣岳からの南下で始まったが、ここからは逆に北上して行くことになる。
(まとめの地図をご参照ください。)
天候にもよるが、最終目的地としている白馬岳は、剣岳よりも更に北に位置しているから、途中で立山・剣を追い越し、ゴールに至ることになるはずだ。



今振り返ると、この日が恐らく最も辛い山行だった。何しろ、語るも鬱陶しい繰り返すアップダウンと、苦手の下りに喘ぐ脚、照付ける太陽、真っ白な崖くらいしか覚えていない。



ああ、そうそう、烏帽子岳↑はぷちロッククライミングちっくでちょっと面白かったっけ。



10日ほど前にここいらの崖で大学生が滑落し、意識不明だと後で聞いた。
野口五郎からはしばらく白い山肌が目立つ。水晶岳は黒く、赤牛岳は赤い。薬師岳辺りから眺めると色のコントラストが楽しい。



北アルプス一、という評判の船窪小屋到着。歓迎の鐘とランプの灯火、小屋の方々のホスピタリティーが印象的である。囲炉裏を囲んだ食事は噂に違わず山小屋の域を超えていた。しかも、この山域は余り人気の無いコースで、宿泊客は少数であった。



【7日目】

船窪小屋の鐘に見送られながら出発すると、すぐに雨となり、終日断続的に降り続いた。
稜線上を歩く身に、富山側から吹付ける風雨に“台風のレポーター”状態でナナメになりながらもひたすら足を進める。蓮華岳のコマクサ↑もちぎれんばかりに風にもまれていた。これが、この日唯一撮ることができた写真。右は、この山行前半に、この日進んだ山々を向い側から黒部湖を挟んで撮った写真である。濡れ鼠になりながら種池山荘に投宿した。その手前の新越山荘泊予定だったが、小さい小屋では乾燥室が無い場合が多いので、ちょっと頑張って大きめの種池まで行った(でもまあ16時前には到着したけど)。

【8日目】

天候は回復し、気持ちよかったが、富山側からの冷たい風は相変わらずだった。これは9日目までずーっとだった。写真(左↓)は、前日歩いた蓮華・針ノ木・赤沢岳方面。


サルは珍しくないと思うけど、烏帽子岳以北では、よくホシガラス↓(これは引用の写真)を見かけた。こいつは大抵のバードウォッチャーにとっては珍しい。


鹿島槍ヶ岳から妙高(左↓)と、八峰キレット越しの五竜岳(右↓)。


八峰キレットは難所でも何でもなく、フツーに通過。五竜岳からは五竜岳山荘↓と八方尾根、白馬村が見えた。五竜岳山荘泊予定だったが、13時台に投宿は無いナ、と思い、この日は唐松岳頂上山荘まで移動した。




剱雲白・縦走記_(6/7)_めざせ!白馬編(II)_白馬岳へ


【9日目、最終日】

小屋を出てすぐ唐松岳に登り、今回の最終目的である白馬を目指す。



北上する左手には、今回最初に登った立山(↓左)や剱岳(↓右)がはっきりクッキリと見えている。向かいの稜線上から、以前辿った道や、泊まった山荘などを眺めるのもちょっと感慨深い。


唐松岳北壁~白馬三山は、不帰瞼(かえらずのけん)↓と呼ばれるとっても縁起でもない恐ろしげな名前の稜線なのであるが、実際は全くスリル感は無かった。昨年の槍~西穂の足元にも及ばない。内心ガッカリしながらもとりあえず進む。



白馬鑓(やり)↓(撮影位置)から杓子(しゃくし)岳と白馬(しろうま)岳の白馬三山を望む。



下の写真、今回登ってきた(主に右から)剣・立山・薬師・黒部五郎・水晶・鷲羽・烏帽子・蓮華・針ノ木・赤沢・鹿島槍・五竜を一望。


白馬岳登頂後は、白馬山荘で軽アイゼンをレンタルし、大雪渓↓を一気に下り、下山。少し長めの縦走をつつがなく終了する。ちなみにアイゼンは白馬駅で返却できる。



大雪渓は落石や崩落による死亡事故が多い。この日も雪渓上には大小無数の岩が落ちていた。クレバスもいくつかある。

剱雲白・縦走記_(7/7)_まとめ


【まとめとノート】

≪行程≫
(地図のは通過ルート上の山)

(090815)府中~八王子駅~(スーパーあずさ1号)~松本駅~大町駅~(黒部立山アルペンライン)~室堂~剣山荘 [1泊] ~剱岳~剣山荘~剣御前小屋~別山~真砂岳~立山(富士ノ折立、大汝山、雄山)~一之越小屋~獅子岳~五色ヶ原山荘 [2泊] ~越中沢岳~薬師岳~太郎平小屋 [3泊] ~北ノ俣岳~黒部五郎岳~三俣蓮華岳~鷲羽岳~ワリモ岳~水晶池~高天原山荘 [4泊] ~高天原峠~雲ノ平(祖母岳・奥日本庭園・ヒマラヤ庭園・スイス庭園・祖父岳)~水晶岳~野口五郎岳~野口五郎小屋 [5泊] ~烏帽子岳~南沢岳~不動岳~船窪岳~船窪小屋 [6泊] ~七倉岳~北葛岳~蓮華岳~針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳~種池山荘 [7泊] ~爺ヶ岳~布引山~鹿島槍ヶ岳~(八峰キレット)~五竜岳~大黒岳~唐松岳頂上山荘 [8泊] ~唐松岳~(不帰瞼)~鑓ヶ岳~杓子岳~白馬岳~(大雪渓)~猿倉~白馬駅~松本駅~(スーパーあずさ32号)~八王子駅~府中(090823)
*)太字は主な山名(百名山)

そもそも10泊予定だったが、概ね好天に恵まれたのと、毎日少しずつ予定より長めに歩くことができたため、9日間で終了した。ルートとしては、逆(白馬~剣)の方が良いと思っている。その方が入浴の機会が後半に寄るし、目標となる山を眺めながらアプローチすることが多くなるだろう。ただし、今回は天気の読めない後半部分を東京方面へまわしてエスケープルートを確保したのでこうなった。

≪服装≫

半袖バイクシャツ&アームウォーマー・ロングタイツ・トレラン用小型スパッツ・手拭・帽子・アイウェア(序盤で壊れてきつかった)・手袋(簡易&皮)を基本。+袖なしウィンドブレーカー+長袖薄手ウィンドブレーカー+長袖シェル付フリース+レインウェア上下。移動(行き帰り)と寝具にウィンドブレーカー(ロングパンツ)・長袖Tシャツ。アイゼンはレンタル、ストックは無し。*)寝具として綿の下着を持っていくべきだった。複数指のテーピングを考慮して五本指以外のソックスも最低一足は必要。

≪体調と装備≫

体調に関して一番影響が大きいのは二日酔いだがこれはまあ、飲みすぎないよう気を付けるしかない。
今回4日目辺りから長い下りによる圧迫で、両足の小指が内出血を起こして数日激痛と戦ったが、これは場所(山やルート)に拠るし、ある程度テーピングで何とかするしかないので、予防は実際難しい。つま先周りがバカでかい靴を買うのかどうか、という話になる。
今回機動性を重視して一応くるぶしまでカットのある、トレラン系のソールが柔らかめ(でも厚め)の靴を採用してみたが、さすがに一週間を超えると辛くなってきた。テント泊山行だと無理だと思う。その際は3万円以上のフツーの革靴が必要だろう。ただし今回は総合的には合格。 じゃなきゃ日程は間違いなく1日以上延びていたと思う。あの足取りの軽さは今までの登山靴の比ではないし、ロッククライミングセクションが多ければ更にアドバンテージがある筈。槍穂向き?

090809Sun_MTB_M山F尾根

前日土曜のD峠に続き、贅沢な週末遠征2連チャンである。

前日、山梨方面はかなり降ったという話だったので、実はこの日曜はオトナシくしてるつもりだったが、調べてみるとM山周辺は何故か降雨がなかったようなので急遽、ウワサのF尾根に出かけることにした。

*) 俺は予報は信じないけど測定データは重視するヒトなのである。


突発的なワリにはお盆連休始めにあたる日曜に、うまいこと高速利用し河口湖に午前中に辿り着いた。

湖畔に車を止め、御坂みち経由の舗装路の登り1時間、登山口からの押したり乗ったり1時間半。

苦労してチャリを押し上げた山頂付近はあんまり乗れず。余程眺めが良くない限り、M山山頂は行かなくていいと思う。実際のMTB下り始めは右上写真のKNS山。


山頂直下は多分ガスで濡れた岩がなんぼかあったが、それ以外はほど良く湿ったいい感じのトレイル状況。

会ったハイカーは一人だけ。困るほどではないけど浮石が目立ったし、ヒトが来ないトレイルなんだな、という印象。


ハーフパイプのようなバンクの続く独特のトレイル。噂に違わず面白い。ラインを選べるセクションが多いのも嬉しい。ハーフパイプの最底部は少し掘れ始めている感じ。今後がちょっと心配。


眼下に河口湖を望むF尾根。最後は長~い階段。ハードテールだと拷問状態。相棒M月もフルサスのクセに不評気味。あ、ちなみにここで言うM月はヒトで、M山はヤマである。

三日月山とか、アリそうなトコにM月と行ったら、かなりヤヤこしい事になりそうな気もする・・・



麓のアジサイの群生(オイオイ8月だぞ?)は結構凄かった。車での帰路途中の山中湖で、やっとFJ3を拝む(雲の掛かり方カッコ良くない?)。

中央道の大渋滞を横目に道志みち経由で帰宅。盆の近場は逆に一般道が空いてていいゾー

【DATA】
先行無降雨期間:0~3日(4~6日欠測)、先行降雨:7日前に23mm、トレイル状況:moist

【行程】
8.00:自宅(府中)発~(橋本・津久井湖・相模湖IC・河口湖IC)~

河口湖畔発:11.10~(御坂みち経由、舗装路1時間)~M山登山口~(押したり乗ったり、1時間半)~KNS山発:14.30~(F尾根-階段経由、2時間弱)~下山

~車まで移動・片付け・出発:18時過ぎ~(道志みち・津久井湖・橋本)~自宅:21時過ぎ

090808Sat_MTB_D峠~TB道

今日はTohyamaさん企画で憧れのD峠TB道下りである。
塩山駅北口で、8人+8台を3台のタクシーに積んでもらう。



Fちゃん荘からD峠までは小1時間の自走ときどき押し。大した苦労も無く、D峠到着。



今日の参加はこの↑8人。MTB乗りは何故かとってもナイスガイ揃いである。(俺も含む)



ちょっと下ってから昼飯。最初の石畳がwetで恐かった(てかイキナリコケた)。
乗れば乗るほど生傷が絶えない学習能力の無い最近の俺・・・・  プロテクター買おうっと。



極楽ダウンヒルで名高いTB道と言えど、登り返しもある。途中ガスがかかるが、まあこれはこれで気持ちいい。



下ってはダベり、コケてはダベり、を繰り返して最後はTB山村のTB川へ無事(!?)到着。ちなみにTB川はO湖を経てTM川になります。さあ皆どこか分かったかナ?



下山後の小休止もほどほどに、バスと競争しながら(ちなみに勝った)、激チャリ(激懐!)で奥多摩駅へ
Tsuruさん開拓の奥多摩新名物“ギョーザ”のイカしたお店で反省会1次会開始!!まだ外は全然明るいゼ!!



(飲み始めたのは16時台前半) まさか観る事は無いと思っていた19.40開始の花火を駅前に座り込みガン観(2次会開始)。 あ~ホントガラの悪いおっさん達 ↑ だよな~・・・ (と言いつつ、こんな俺達って意外とナイス?とか思っちゃうカンチガイ具合が更にしょーもない)



朝早く、夜遅く帰り、乗って下って笑ってコケて・・・ 飲んで騒いで食って観て・・・ めちゃめちゃ楽しんだこの夏の輝いた一日。こんな贅沢もたまにはいいんでナイかい?

【今日学んだこと】 wetな岩には乗らない、乗ったら何もしない。
 誰かに止められるまでギョーザは食える。

【知ってたけど再認識したこと】 コケると痛い、しかも怪我する。
 誰かに止められてもビールは飲める。

【DATA】 先行降雨:1~3mm/5day、日照時間:16.4~23.7/5day (勝沼・小河内)、 トレイル状況:moist&部分的に岩・根っこはwet
タクシー1台分:5,300円
塩山駅:9.00、 Fちゃん荘:10時過ぎ、 D峠 :11時過ぎ、 下山:14時半位、 奥多摩駅:16時過ぎ、 花火:19.40 
参考URL(もっと全然詳しいedokeiさんのD峠コース案内):

Photo by Tohyama, Tsuru & Koji