カンボジア怪食紀行 ~ 男だったら食ってみろ!

そういえばクメール料理が地味だ、とかインパクトがない、とか以前言いましたよね、ワタシ。

日常の食事としてはヤッパリそうなのではあるが、ツマミ・珍味系としては結構話題性のある食材も実はあるので、この場を借りてゼヒトモ紹介させて頂きたい m(_ _ )m !!


とりあえずは、両生類・爬虫類の代表としてカエル・ヘビに登場いただく。ヘビは燻製。爬虫類の肉は鳥のムネ肉に似てるのでパサパサしているだろうなぁと思っていたら、皮あたりに脂があってバランスは良い。北海道名物の鮭トバの感じに似ている。

ヘビが鳥ムネ肉なら、カエルは鳥モモ肉、ぷりぷりしておいしい。

まあここら辺はスターターとして、怪食初級としてはまず、アヒルの孵化直前の卵をご賞味頂きたい。まだドコがドコだか分からないので、あまり罪悪感はなく、フツーにおいしい(2つ食ったし)。

トリモツを固く茹でたような食感。ライム胡椒やニンニク唐辛子と共に堪能。

中級は昆虫系ですかね?、田んぼで採れるらしい甲虫。

ゴキブリ入ってても分かんねーだろーなぁ・・

想像通り、味付け(ショーユ・砂糖系)だけの味。ツマミとしてのパリパリっという食感を楽しむためにあるようだ。噛んでムチュっというような体液の漏洩はなく、エビでも食ってる感じ(なんだかダースベーダーに一歩近づいたような気がしてくる)

もっと味わい深いのが、蛾のサナギ(多分これが一番おいしかった)。噛むと体液が漏れるブチュっというような感覚はホンの少しだけあるが、基本はいかにもタンパク質、という蛋白な、じゃない淡白なカンジ。

ちっちゃい揚げ出し豆腐でも食べている感覚。

さて上級はコイツで決まりだな。分かりますネ? そう、蜘蛛です、タランチュラです。え?クモを食うのかって? オイオイ冗談言っちゃいけないよ・・


食わなきゃ市場にあるワケないじゃない。余りのブキミさに躊躇するも、恐るオソル、その毛深いおみ足から賞味させて頂く。ぬにっ、ばみっばみっ、 ・・・ほろ苦い。

次に頭部、じーっと見つめるも、その翳りのある暗い顔から表情を窺うことはできない。ええぃ!かぷっ、ぱりぬちゃっ、ぐにぐに、ずじっずじっ、 ・・固い、そしてやっぱ苦い。サンマのはらわたっぽいケドなんか違う。体液的なものは感じない。

あとは面倒臭くなって、腹部と残りの足を一気に口に放り込む。んばりっ、もちゃっ、にちっ、もぐもぐもぐ・・・  シカシこいつ弾力が強く、噛んでも噛んでもなくならない。「早くなくなれ!」と願いつつ、んちゃっんちゃっんちゃっ・・ 挙句の果てに楊枝をゲットするまで歯に挟まったクモの足が取れず、参ったマイッタ。

ちなみに、クモは体に良いと言われ、カンボジアではフツーに食されており、ギャグでもないしゲテモノ食いでもない。「信じられない!」という方はこちら(YouTube)をご覧あれ。

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