新千歳空港に降り立った。とても涼しい。
帰国してちょっと落ち着いたので、日高の山を歩くことにした。北海道の山は昔よく登ったものだが、今回はなんと20年ぶり!本州の山に慣れた目にどう映るのだろうか・・・
0日目 移動
羽田空港 - 新千歳空港 - (JR) - 苫小牧 1425 - (道南バス) -
1627 振内 - (タクシー20分3280円) - とよぬか山荘
とよぬか山荘からは林道の途中までバスを出してもらえる。第1便は3:00発だが、増水による入山制限で運休と告げられた。ここのところ雨でしばらく動いていないらしい。
1日目
朝起きると、第2便の7:00発のバスは動くという。十数名の登山客全員が揃ったようで定刻10分ほど前に出発、1時間弱で車両乗り入れ最終地点、第2ゲート到着。
7:45 出発。退屈だが歩きやすい林道を進む。北電の取水施設の橋が流されており、上流側を渡渉する。腰まで浸かる水位で流れもあり、慎重に。
10:00 連続渡渉開始。15回ほどの渡渉があるが大体膝上くらいの水位。難しくはないが沢登りの経験がないと怖いかも。沢靴でなくても大丈夫だと思うが、俺は山も歩きやすいアクアステルスにした。
12:30 “命の水”は水温低く、多分湧水だと思い補給。でも結局無処理では飲まなかった。
14:10 幌尻岳山頂。ガスがかかって余り展望が利かない。
15:35 七つ沼カールへ下降、行動終了。
ここでは清澄な雪解け水が得られた。が、キタキツネを見かけたので一応濾過、煮沸して食事と2日目の飲料水に使った。
2日目
4:00 起床、曇り気味。気温15℃
5:10 出発、雪渓を避け、ガレ場を登り、カール脱出に30分ほど要した。
6:40 戸蔦別岳、ここから藪っぽくなり進行に時間がかかる。
8:00 北戸蔦別岳
クマの糞が異様に多くなる。いつ会ってもおかしくない??
10:25 1697mピーク
ピークから水場のあるコルへの下りでとうとうヒグマに遭遇。進行方向の登山道の脇で土を掘って何かを探しているようだ。大型ではないがツキノワグマよりはかなり大きい。う~ん、どうしよう…と意外と冷静な俺。写真を撮っていると熊がハッと顔を上げ目が合う。すぐに稜線の向こうへ逃げて行ってくれた。良かったヨカッタ。
やっぱり熊居るんだ・・・と認識してからが怖かった。見通しの良いところはいいのだが、特に藪っぽいところで出くわすのが嫌なので、鈴を鳴らし、笛を吹き、歌をうたい(森の熊さん)、藪でガサガサ音を立て、イキナリ会わないようにゆっくりと進んだ。
12:10 ピパイロ岳
とりあえずの目標のピパイロ。でもまだ伏美までCT3時間以上あり、気が抜けない。天気も良くなり暑い、暑い。
14:50 伏美岳
北海道らしいダケカンバが美しい。風が少しでも吹いてくれると涼しい。
伏美岳は日帰りできる山なので人の気配(足跡とか)が在るかと思ったが全然無かった。アプローチの林道が崩壊してからほとんど人は入っていないようだ。
登山口である駐車場手前の沢の右岸に湧水を発見!これを汲んで無処理で飲用水とした。
17:10 避難小屋
使われていないであろう小屋だが割とキレイだった。沢で身体を洗って静かに晩酌。
3日目
5:00 起床
5:45 出発
晴れているが涼しく、気持ちが良い。この林道は2016年の大雨により大規模に崩壊している。人は何とか通れるが復旧には膨大な費用と時間がかかりそうだ。
7:25 林道ゲート
7:35 美生ダム到着、着替えてパッキングしていると8時に予約していたタクシー到着。電波は入らないので待ち合わせが成功して嬉しい。
7:50 タクシーで出発。50分でとかち帯広空港到着、10,690円。
10:00 羽田へ向けて離陸。
【概要】
有名な幌尻岳は余り印象に残らない普通の山だった。それよりトッタベツから先の稜線が人の気配も無く、ヒグマも出て、とてもワイルドだった(一方迷うようなところは無い)。伏美岳への林道崩壊で人が入らなくなると本当に藪になってしまうのではないか。この稜線を歩くなら今のうちかもしれない。
【遭遇】
エゾシカ数頭、キタキツネ1匹、ヒグマ1頭、ヒト0人(バス降りてから先頭で出発し、その後誰にも会わなかった)。
【装備】
沢靴。渡渉で冷えるし、稜線でハイマツがガンガン脛に当たるので沢スパッツも持って来れば良かった。
北海道の山はトイレが少ないので携帯トイレを持参(使わずに済んだが)。
【行程】
Day-1 (13.9km/7h50m) Day-2 (15km/12h) Day-3 (7.1km/1h50m)
北海道らしい部分もあったが、全体的な印象としてはフツー。日高は比較的温暖なのか、南アルプス(特に白峰南嶺)に似た感じもあった。
帰国してちょっと落ち着いたので、日高の山を歩くことにした。北海道の山は昔よく登ったものだが、今回はなんと20年ぶり!本州の山に慣れた目にどう映るのだろうか・・・
0日目 移動
羽田空港 - 新千歳空港 - (JR) - 苫小牧 1425 - (道南バス) -
1627 振内 - (タクシー20分3280円) - とよぬか山荘
とよぬか山荘からは林道の途中までバスを出してもらえる。第1便は3:00発だが、増水による入山制限で運休と告げられた。ここのところ雨でしばらく動いていないらしい。
1日目
朝起きると、第2便の7:00発のバスは動くという。十数名の登山客全員が揃ったようで定刻10分ほど前に出発、1時間弱で車両乗り入れ最終地点、第2ゲート到着。
7:45 出発。退屈だが歩きやすい林道を進む。北電の取水施設の橋が流されており、上流側を渡渉する。腰まで浸かる水位で流れもあり、慎重に。
10:00 連続渡渉開始。15回ほどの渡渉があるが大体膝上くらいの水位。難しくはないが沢登りの経験がないと怖いかも。沢靴でなくても大丈夫だと思うが、俺は山も歩きやすいアクアステルスにした。
ピンクテープが有るので渡渉位置は迷わない
10:50 幌尻山荘着、誰もいない。気温22.5℃。小屋の前に水場があったが濁っていたので補給せず。ここから普通の登山道。12:30 “命の水”は水温低く、多分湧水だと思い補給。でも結局無処理では飲まなかった。
花の多いルートだった
14:10 幌尻岳山頂。ガスがかかって余り展望が利かない。
トッタベツ岳方面へ下降を始めると急にクマの糞を見かけるようになる。中にはかなりフレッシュなのも…
この景色を独り占め
ここでは清澄な雪解け水が得られた。が、キタキツネを見かけたので一応濾過、煮沸して食事と2日目の飲料水に使った。
2日目
4:00 起床、曇り気味。気温15℃
5:10 出発、雪渓を避け、ガレ場を登り、カール脱出に30分ほど要した。
6:40 戸蔦別岳、ここから藪っぽくなり進行に時間がかかる。
8:00 北戸蔦別岳
クマの糞が異様に多くなる。いつ会ってもおかしくない??
10:25 1697mピーク
山の名前付けてやれよ・・・
ピークから水場のあるコルへの下りでとうとうヒグマに遭遇。進行方向の登山道の脇で土を掘って何かを探しているようだ。大型ではないがツキノワグマよりはかなり大きい。う~ん、どうしよう…と意外と冷静な俺。写真を撮っていると熊がハッと顔を上げ目が合う。すぐに稜線の向こうへ逃げて行ってくれた。良かったヨカッタ。
肉眼ではもっと大きく見えた
12:10 ピパイロ岳
とりあえずの目標のピパイロ。でもまだ伏美までCT3時間以上あり、気が抜けない。天気も良くなり暑い、暑い。
14:50 伏美岳
北海道らしいダケカンバが美しい。風が少しでも吹いてくれると涼しい。
ようやく辿り着いた伏美岳。振り返ると今日辿った長い稜線が見える。
伏美岳は日帰りできる山なので人の気配(足跡とか)が在るかと思ったが全然無かった。アプローチの林道が崩壊してからほとんど人は入っていないようだ。
登山口である駐車場手前の沢の右岸に湧水を発見!これを汲んで無処理で飲用水とした。
17:10 避難小屋
使われていないであろう小屋だが割とキレイだった。沢で身体を洗って静かに晩酌。
3日目
5:00 起床
5:45 出発
晴れているが涼しく、気持ちが良い。この林道は2016年の大雨により大規模に崩壊している。人は何とか通れるが復旧には膨大な費用と時間がかかりそうだ。
というか、復旧を待つより、これ以上崩壊が進む前に利用したほうが良い気もする。ゲートから高々2時間の歩きだ。
車は絶対ムリ
7:35 美生ダム到着、着替えてパッキングしていると8時に予約していたタクシー到着。電波は入らないので待ち合わせが成功して嬉しい。
7:50 タクシーで出発。50分でとかち帯広空港到着、10,690円。
10:00 羽田へ向けて離陸。
有名な幌尻岳は余り印象に残らない普通の山だった。それよりトッタベツから先の稜線が人の気配も無く、ヒグマも出て、とてもワイルドだった(一方迷うようなところは無い)。伏美岳への林道崩壊で人が入らなくなると本当に藪になってしまうのではないか。この稜線を歩くなら今のうちかもしれない。
【遭遇】
エゾシカ数頭、キタキツネ1匹、ヒグマ1頭、ヒト0人(バス降りてから先頭で出発し、その後誰にも会わなかった)。
【装備】
沢靴。渡渉で冷えるし、稜線でハイマツがガンガン脛に当たるので沢スパッツも持って来れば良かった。
北海道の山はトイレが少ないので携帯トイレを持参(使わずに済んだが)。
【行程】
Day-1 (13.9km/7h50m) Day-2 (15km/12h) Day-3 (7.1km/1h50m)
北海道らしい部分もあったが、全体的な印象としてはフツー。日高は比較的温暖なのか、南アルプス(特に白峰南嶺)に似た感じもあった。
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