ビサヤ諸島-4_セブ&オランゴ環礁・カオハガン


前日、セブ・シティに着いたのは夜更けだった。「セブ島」は日本でもよく聞く名前だが、実際は、特に観光客が言う場合はセブ島に付随する小さなマクタン島の事を指していることが多い。


ビサヤ11日目、セブ・シティのホテルをチェックアウトし、チャリで リゾート・アイランド、 マクタン島に渡る。


この日は更に離島に渡る予定。今後の食事がどうなるかわからないので、マクタン島でしっかりとお気に入りのフィリピーノフードを堪能する。特にココナツミルク系(写真奥)はハズレが無い。


フィリピンの地図は、他の国と較べるとマトモな方だが、それでも完全にアテにしてはいけない。更に太陽がほぼ真上(影が真下にできる)なので、日中はお天道様すらアテにできない。俺は主要な交差点では3人に道を聞いて、多数決で決めて進んだ。その方法でほぼ大丈夫だった。


ものすごい熱狂に包まれた集団に近寄ってみると、闘鶏の賭けの最中だった。人が多すぎて主役のニワトリはちょっとしか見られなかった。


マクタン島南部の港から、2泊を過ごすオランゴ環礁のカオハガン島という離島に連れて行ってもらう。


以前この島に関する本を読んで、一度来てみたかった。


あてがわれた小屋。海が目の前で通り抜ける風が心地いい。


もうあとは、自由に過ごすだけである。ハンモックで昼寝もよし、ゆっくりと読書もよし、海辺を歩くのもよし・・


海に潜るのもよし。たくさんの魚が出迎えてくれる。


 夕方、ラム&コーク(ラム酒とコーラのカクテル)を飲んでいる3人の若者に誘われて飲み始める。あっと言う間にラプラプ(マゼランを殺した酋長であり、マクタン島の行政名であり、魚の名前でもある)を料理し、皆で食う。




刻一刻と移ろぐ紫色の夕映えが美しい。


 誰も時計をしていないので、何時頃まで飲んだのかは分からない。でも、冷やりとした砂に座って星を眺めながら飲む酒はヒジョーに美味かった。

不思議なことに、ラム酒(中南米のラムとは違う)はいくら飲んでも二日酔いしない。


朝が始まる。


俺は今日も無為の日を過ごす。


潮が引くと、島民はオカズを探しに行く。


犬と戯れ、ぶらぶらし、本を読み、泳ぎ、空を眺める。


そんな、何もしない贅沢を満喫したカオハガン2泊3日だった。

ビサヤ巡りはコレにてタイムアップ。マクタン島から飛行機でマニラに戻った。