富士山から下山した翌日、金時山から続く稜線を辿りつつ、MTBコースを開拓に行ってみた。
チェックしたいルートは、先のMTBイベントで湯河原からの帰りの車中から眺め、T師匠と「何と優雅で滑らかなスロープだろう」とオヤジ二人で“うっとり”した尾根だ。
その後、地形図で確認してもMTBコースとして期待できそうだったことから現地踏査に踏み切った。
とりあえず乙女峠から金時山に向う。稜線の南側に見える芦ノ湖はようやく肉眼で確認できる程度。
金時山は結構な人で賑わっていた。解説によれば金時山で遊んでたボーズを金太郎と名づけたのではなくて、平安時代後期の武将「坂田金時」公(幼名;金太郎)が遊んでいたから金時山、とある。山の名前になるなんて何サマなのだろうか。
賑わっていたのは金時山周辺だけで、明星に向うとすぐに人はまばらになる。道が雑草で埋もれてかなり不安なところも・・
曇りがちでスッキリしないが、辿るコースが見える良い山並みだ。歩き始めた乙女峠から金時山。
ときどき晴れてそれなりに暑いが、明星手前の笹原のトンネルは庇代わりになって涼しい。笹原を抜けると、大涌谷が見えた。
ここらへんのコースは比較的なだらかで、トレイルランナーもちらほら見かけた。
明神到着。金時山ほどではないが、20人くらいは居そうな感じ。
明神を下るとすぐ、二ノ宮金次郎ゆかりの芝刈り路が。以前、ニノキンの真似をして危ない目にあったが、そのときニノキンはどこでアレをやっていたのだ?と疑問に思った。それがどうやらココら辺らしい。
お目当ての尾根の取っ付きに到着(GPSで確認)。が、・・・倒木と藪漕ぎでお先真っ暗。あっと言う間にMTBルート新規開拓意欲が大暴落。アプローチルートの担ぎもめちゃ辛そうだし・・
それならば、と明星ヶ岳まで脚を伸ばすことに。頂上付近と思しき平坦部をウロウロしていると座ってメシを食っているパーティがいる。
「すんません、頂上ってドコですかね?」
「多分、ここだと思います。」
「え、 ・・なんか達成感の無い山っすね」
「アハハッ!そうなんですよー」
明るい若者たちだった。
明星からは一気に下り、強羅へ。箱根登山鉄道で帰ろうかと思ったが、手前の国道を頻繁に走っているバスで小田原まで行った。
MTB新規ルート開拓には失敗したが、一日で金太郎と金次郎ゆかりの場に訪れる事ができるちょっと面白いプチ縦走だった。
【行程】
(ビジネスホテル泊)御殿場駅 8.40 -bus- 9.00 乙女峠BS - 金時山 - 13時前 明神ヶ岳 - 明星ヶ岳 - 14.30 宮城野橋BS -bus- 小田原駅