南アルプス“縦”走記-4/5_白峰三山(農鳥岳~間ノ岳~北岳)


《6日目》

朝、この山行で始めて山にガスがかかるのを見た。(ちょっとだけど)


それでもまだまだ天気は良い。丸葉岳ブキの群生を抜けて北上する。


今日は間ノ岳と農鳥岳の間に位置する農鳥小屋まで行き、南アルプス北部で未だ登っていない農鳥岳に登ってみたい。


熊の平小屋を過ぎて長かった尾根を振り返る。


 農鳥岳が近付いてくる。雲が多くなってきた。


ここらのチングルマはまだ花をつけている

農鳥小屋にテントを張って、農鳥に登りだすとガスってきた。明日にしてもいいのだがまだ昼だし暇過ぎるのでとりあえず登る。


西農鳥岳。ときどき雲が切れて明るくなるが、やっぱり眺望は利かない。


農鳥岳も霧の中。ま、たまには仕方ない。


キャンプ場に戻る。ここは鳳凰山の尾根が目の前だ。


そういえば先月、夜叉神峠から白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)を眺めたなあ。

その時の写真

食料も順調に減ってきた。荷物が軽くなっていくのは嬉しい。朝メシの例は、アルファ米とスープ。

昼メシ(行動食)は、長期保存シリーズのパン、カロリーメイトもどき(2-4本)、ソイジョイ、(たまに)クエン酸。(非常食にチョコレートを持って行ったが余り食べなかった。)

アンパンが一番重い・・

夜はシリアル+スキムミルクに水を足して食べた。ガスは一番小さいやつを一本、しかも中古で持って行ったが朝のスープのときくらいしか使わなかったので全然減らなかった。

グリコのフルーツグラノーラと森永スキムミルクをミックスして持ってきた


《7日目》

今日も健やかに陽が昇る。


農鳥岳はスッキリ晴れている。登り直そうかとも思ったが、これから行く間ノ岳とそんなに景色は変わらんだろうと判断して行かなかった。


大きな間ノ岳も、ここからは遠くない。


可憐なイワギキョウ、朝日に照らされウレシそうに咲いていた。

間ノ岳頂上付近。北岳と、その向こうに甲斐駒。


間ノ岳~北岳間は楽な稜線歩き、すぐに北岳山荘に着く。


富士山以外の最高峰とはいえ、風が止まって雲が無いと暑い。9時過ぎ登頂。

仙丈には雲が・・ そろそろ異常なほどの晴天も終わり?


さて・・・。

9-10日かかると思っていた行程(あとは広河原に下りてバスで帰るだけ)だが、天候・体調が良すぎて7日で終わってしまった。

どうしよう。

ラジオ(チョコレートと物々交換でK君からゲットした電池でやっと聞く事ができた)によると、下界は猛暑と大雨と雷でスゴいことになっているらしい。せっかくの休み、ワザワザあぢあぢの東京に帰る理由がない。

あと3日あるから仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・鳳凰山、と回ればほぼ南アルプス全山縦走達成である。これはナカナカ凄いぞ!とも思うが鳳凰は先月行ったばっかし。しかもどう工夫してもほとんど同じルートになるから、どーしても行く気が起きない。

ま、1日短いが仙丈・甲斐駒を登って黒戸尾根を北上して降りればキレイに南アルプス縦断、つーことなるのではないか。

ウシ、明日は仙丈じゃっ!

【行程】
6日目
テン場 5.30 - 9.30 熊の平小屋 - 12.15 農鳥小屋 12.50 - 農鳥岳 - 農鳥小屋 15.20

7日目
農鳥小屋 5.45 - 9.10 北岳 - 13.10 両俣小屋