年末年始はちゃんと休めたので長い山行計画もアリだったのだが、直前まで忙しく今年もやっぱり雲取方面になってしまった。
大晦日から正月2日まで、3日間かけて長沢背稜経由で雲取山へ行くことにした。予定したコースは下の通りである。
一日目、午前遅くのガラガラのバスで東日原まで行き、ヨコスズ尾根を登る。半ばからは積雪で軽アイゼン(M月氏6本爪、俺5本爪)を装着。
1日目は余裕があるので昼飯はノンビリ・・
コースタイム+αで一杯水小屋に到着。先客数名の寝袋が陣取ってある。我々も寝場所を確保して、翌日の日の出鑑賞スポット(天目山(てんもくさん)頂上)を視察。
2013年最後の夕日が沈んでゆく
ラジオで紅白歌合戦を聞きながら年越し蕎麦をすする。
あまちゃんの辺りまでは覚えているがそのうち眠りに落ちた・・
二日目、5時前起床・荷物をまとめて出発。40分ほどの移動で天目山頂上、初日の出を待つ。
出待ちの人々
蕎麦粒山(左)と川苔山(右)の間から初日の出(6:38)
振り返ると、鷹ノ巣山(右)と富士山が蒲萄色に染まる (wink調)
さて、と雲取を目指して進む。しかし積雪が深く
(多いところで膝くらいまで)、なかなか進まない。4時間歩いて去年泊まった酉谷小屋に到着。気づけばコースタイムの2時間分しか進んでいない。
小屋で小休止しつつ作戦会議。このペースで雲取まで行くと下山まで四日かかる。M月は四日目に用事があると言うので、水松山(あららぎやま)から南下して天祖山(てんそさん)周辺で一泊、三日目に下山しようと考える
(↓黄色のルート)。
計画通り水松まで進み、南下していくと天祖山へのトレース(足跡が示すルート)が途中で消える。一度も行ったことの無いルートなので強行軍せず水松へ引き返し、芋の木ドッケ経由で三峰へ下山する計画へと変更する(↑青色のルート)。
15時すぎ、昨年チェック済みの場所でテント設営。
雪を煮沸・濾過して飲料水を確保
夜、嵐のような風が何度も吹く。翌朝、進行方向の芋の木ドッケ方面へ唯一続いていたトレースが消えかけていた。去年歩いたばかりだしルートファインディングも多分できるが、より確実性を重視して2日かけて進んだルートを引き返すことに決定。
自分たちで作ったトレースを逆戻り。 熊の足跡 ・・・早く冬眠してくだサイ!
おっ 両神山
一杯水小屋まで戻って一休み。1泊目はここに8人泊まったが窮屈な思いはしなかった。
この3日間の気温は推定-6~+1℃くらい。比較的暖かかった。
勇気ある撤退で無事下山。大人の判断で遭難防止、ヨカヨカ。