年越しくらい家でのんびり過ごしたい、という気持ちが全く無い訳ではないが、せっかくの休みに家に居る事などできるワケがない。
12/30、古里駅でM月と待ち合わせて8時に出発。赤杭尾根から取っ付き、川乗山を経て長沢背稜を辿る。のんびりし過ぎて途中で日が暮れ、月明かりに助けられながら一杯水小屋に到着。今日はここで宿泊。
この日から山を下りるまでの3日間を氷点下(~10℃くらい)で過ごすことになる。
1日目、地図上の水場が見つからず、また当然予想された積雪も無く、飲料水の確保に失敗した。仕方が無いので2日目の12/31、ヨコスズ尾根から日原に一時下山し、水を得た。当初は長沢背稜から雲取山を目指し、帰りに石尾根から奥多摩駅に下る、というきれいな一筆書きコースを辿る予定であった。
予定を変更し、日原から稲村岩経由で石尾根に入り、雲取まで西進することにした。鷹ノ巣頂上付近から雪が見られるようになった。鷹ノ巣頂上から大岳、御前山、都心方面を眺める。
天候が崩れ、ときどき吹雪いてきたので、大晦日のこの日は鷹ノ巣山で過ごすことにした。
雪見酒を洒落込むも、寒くてとても年越しまで外に居られそうもない。テントに入り、ラジオで紅白を聞きながら本を読んでいるうちに寝てしまった。
夜中起きると月食の月が煌々と輝いていた。年は明けていた。
明け方、鷹巣山頂上に登り、初日の出を拝む。
振り返ると“これぞニッポンの正月!”と言わんばかりの富士が。
皆様、今年もよろしくお願いいたします m(_ _ )m
大菩薩嶺↓を正面に見ながら、石尾根を行く。七ツ石小屋で荷物を置かせてもらい、軽快に雲取を目指す。
雲取山山頂からは関東平野を一望。終日、富士を眺めながらの尾根歩きであった。
鴨沢へ下ると、いつも通りバスとのタイミングが合わず、いつも通り路線の増える深山橋まで歩き、30分後のバスを待つ。
深山橋にて、山の陰から、真ん丸お月様が “ちょっと遅れたけど新年のご挨拶”、とばかりに顔を出した。