そういやフルーツネタを全然記録していなかった。何もかもが当たり前になってしまう長期滞在者の悪いクセである。
ここのところ、土曜はドリアン、という妙な習慣が俺とボスの間の暗黙の了解一歩手前になっている。まあ海上自衛隊が土曜(今は金曜)にカレーを食べるようなものである。 (・・・全然違うのは分かっているがほっといてくれ!)
この週末は、スーパーで買い物して、帰りにドリアン屋さん(街中に収穫期に出現する)に寄って行こう、というコトになっていた。
しかし(匂いで何となく察知はしていたのだが)、スーパーの一角に臨時ドリアン屋さんが鎮座していたので、自然にここで食っていこう、ということになった。
小さめの、1個5,000ルピア(約50円)から取り揃えているようであったが、我々は少々奮発(?)して、10,000ルピアのドリアンを2個購入して取っ付いた。
ドリアンは種の周囲に付着している粘着性の果肉部分を削ぐ様に食べるので、手を使って若干タタカイ気味に、まあ余りスマートでない感じに食す。食いたいけど面倒くさい、というのはカニを食っているときの感覚に似ている。
「アボガドとドリアンはパンに塗って食うとウマイ!!」という未だかつて誰も賛同してくれない信念を力強く持っている俺は、抜かりなくホテルの朝食からくすねて来たパンをオモムロに取り出した。“その周到さを仕事に生かして欲しい・・・”というボスの視線をよそに、このイガイガ王を平らげたのであった。
p.s.
誰が言い出したが知らんが、ドリアンを“フルーツの王様”(最初の写真のRAJAは“王”の意)などと言うようだが、そう認める日本人は余り居ないと思う。俺の周囲の日本人の反応を見ていると、ざっと以下のようである。
・定期的に食いたい : 10%
・あれば食べる : 20%
・(ネタ的に)1度食べればもう結構 : 50%
・食べたいと思わない : 20%
という感じである。ちなみに俺は「定期的に」と「あれば」の間くらいだと思う。基本臭いもん好きだし。あ、なお「(機会が)あれば」になってしまうのは、匂いのため“持込禁止”にしているホテルが多く、外食限定に成りがちなためである。
また、万人受けする訳でもないのに必死に自己防衛している様子は滑稽で、“王”どころか巷に良くいる“ただの勘違い女”程度のもんじゃないの? と個人的には思っている。