牛丼は『すき家』に限る、と俺は強く思っている。
理由はもちろん、肉の量のチョイスが、 ミニ・並・中盛・大盛・特盛・メガ盛、と豊富なことにある。またネギトロ丼も特に帰国直後には真っ先に食いたくなる一品である。俺はすき家が大好きである!ビル・ゲイツは自宅の敷地内にマクドナルドを開店させた、というが、俺が大富豪になったら すき家を作らせたい、と常々思っている。
そんな俺が、やむなく吉野家に入ることがある。拝島駅構内でスバヤく飯を食うところはここしかないからである。(ソバ屋もあるが異常に待たされる)
この日も五日市線の待ち時間に吉牛してみた。いつも何となく肉だけ大盛りの「アタマの大盛り」をオーダーする。
食いながらメニューを眺めていると、ご丁寧にも「アタマの大盛り」の肉は、通常の1.2倍量、ご飯は並盛と変わらず、と明記されている。
なるほど、と思った次の瞬間、“X * 0.2 = 100”という方程式が頭に浮かんだ。2割増になったことによる+100円は妥当なのか、と。
数字の嫌いな俺でも、X = 500(円)は間違いない。つまり肉が500円であれば、2割増で+100円は合理的である。
しかし、並盛は全国つつがなく280円である。肉だけで500円の価値があるはずもない。なんと不合理な料金設定。
「やられた」
二度とアタマの大盛りは頼まない、と心に誓った。
人間不信に陥りそうな心を奮い立たせ、乗り込んだ列車が着いたのは武蔵五日市駅、ここから奥多摩周遊道路を経て青梅街道に降りるライドに出発。これなら昨日より長い距離を乗れるだろう。
しかし走り始めて間もなく電光掲示板に、『奥多摩周遊 積雪のため通行止め』の表示。前日に引き続き今年の豪雪のスゴさをはたまた実感。
やむなく、甲武トンネル-和田峠経由のルートに変更。今日は「やむなく」が多い。
途中、あの通行量の少ない和田峠が除雪されているはずがない、と思い、またもや進路変更。結局、最も無難な大垂水峠経由で高尾駅まで走ったとさ。
挙句、前日より1km短い56km、・・・。