150419Sun_走ってどーする!? ~ その4(ウルトラマラソン編)

25thチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンに参加すべく現地入りするも、喘息が悪化して人生発のDNS (Did Not Start)。呼吸系は根性では治せない。

トーゼンの飛脚隊長、努力と根性のシオちゃん、見事118kmを走りきりました。

おめでとう。

Walk & Camp in New Zealand

自然の中を歩いて、キャンプする。

そんなささやかな楽しみが、日本では山岳でしかできない。

ところがNZでは、山だけでなく、海岸、河原、平原、丘陵など、色んな所でできるらしい。


と、言うわけで以下のルートを歩いてきた。

No. Walkway Duration Remark
1 Mt. John / Cowans Hill Walkway 2 days Lake Tekapo周辺の丘陵
2 Route Burn Track 3 days 山岳(トラバース)
3 Kepler Track 3 days 山岳(稜線)・平原
4 Milford Track 4 days フィヨルド・河原
5 Mt. Ben Lomond 1 day Queenstown周辺の低山
6 Copland Track 3 days 河原
7 Abel Tasman Coast Track 3 days 海岸
8 Queen Chartotte Track 4 days 海岸・丘陵
9 Avalanche Peak 1 day Arthur's Pass National Park

それぞれの様子は以下の通りである。

NZ-9_Avaranche Peak

PictonからChristchurchに戻ると帰国まであと2日ある。そこでArthur's Pass National Parkを見ておくことにした。

着いてから知ったのだが、この時期、この峠の晴天率は大変悪く、この時も暴風雨であった。

さすがの俺もキャンプを諦め、ホステルにチェックインした。こんな天気が2週間も続いているという。

翌朝、いつでも引き返すつもりで雨の中を歩き出すと、不思議なことに空は明るくなってきた。


やっと雲から顔を出した向かいの山の上は白くなっていた。後で聞いたら初雪だという。

同じくらいの山が雪ならこっちも雪だろうなあ、と登ってゆくと当然雪だった。


アイゼンは持っていないが新雪なら大丈夫だろう。スパッツを装着して進む。雪はくるぶしから膝くらいの深さだ。


いつ天気が崩れるか分からないので急いで登る。ポールが立っているので進行方向を見失うことはない。雪と岩のリッジを注意深く進むと、頂上。眩しい銀世界が広がっていた。


足跡ひとつ無い。この景色を独り占め。


樹林帯まで降りてゆくとたった一人、ハイカーが登ってくる。せっかく晴れてもこの雪で登山を諦めた人も多かろう。

Arthur's Pass villageは視界に収まる小さな村

パンフお薦めの通り、南から登り北へ下った。

人々が久々の晴天を眩しそうに見上げる中、のんびりと汽車を待つ。


汽車は山間を縫うように抜け、



やがてCanterburyの平原へと進んで行った。


俺の、ひと月に渡ったNZ紀行はこうして幕を閉じた。

NZ-8_Queen Chartotte Track

Abel Tasman Coast Track終点からバスでNelsonに戻った。一泊し、翌朝Pictonに向かった。

Pictonは、Queen Chartotte Trackの拠点。午後の船でスタート地点に行けるという。大急ぎで食料を買い込み、船に飛び乗る。


しかしスタートすると土砂降り。2日目もたまにパラつく少雨。しかもAbel Tasmanの後の海岸沿い歩きは新しくなく、2日目までに関しては特筆すべきコメントは無い。


3日目、ようやく雨が上がる・・

尾根沿いからの景色は松島や志摩半島のよう

赤い松の葉の絨毯の様な道はフカフカして、いつまでも歩いていたくなる。


展望の良い場所にはベンチが据えられていることも多い。


緩やかなコースと景観に癒されながら歩けるトラックだ。


4日目、Cowshed Bayを出発。さらに空は明るい。


本土に近づくにつれ、なだらかで開けた放牧地が増えてくる。

アップダウンが少なく、MTBコースとなっているのも頷ける。

入り江が見えたらゴールは近い

Davies Bayも素晴らしいキャンプサイト、泊まってみたかった。

海と芝生っていいなぁ

ゴールのAnakiwaからはボートでPictonに戻った。

3日半歩いた丘陵を眺めながら

3日目、4日目に歩いたコースが特にオススメ。今回2泊目に泊まったCamp Bayスタートもできるはず。


NZ-7_Abel Tasman Coast Track

西海岸から移動し、北海岸の主要都市、Nelsonに一泊した翌朝、バスでAbel Tasman Coast Trackに向かった。


このトラックは海岸沿いを歩くのだが、林の中のトラックを基本に、ビーチに出たり丘を登ったりと変化があって面白い。


そしてもう一つの特徴は、思わず泊まりたくなるキャンプ指定地がたくさんあること。


パートによってはフラットで、ボートでのアクセスも可能なため、デイハイカーも多い。

トレイルランナーも多く、乳母車を押している人さえいた。

トレイルは明るいが、木立の日影が多く、あまり暑さを感じない。


さわやかな風が渡る丘陵パート


そんなこんなで、1日目のキャンプ地、Bark Bayに到着。


このトラックのキャンプ地は予約制、自由は利かないが混雑しないメリットも。


移ろいゆく海を見ながらワインを飲むのがたまらなく嬉しい。


満月でライトが要らないくらいだった。


2日目、相変わらず爽やかな海岸沿いを行く。


カヤックでの移動もアリ。


ビーチ歩きはさすがに暑かった。


Awaroa Bayを見下ろす。ここは干潮時にしか渡ることができない。


干潮を待ちながら、千鳥と一緒に貝拾い。


だいぶ水位が下がってきたので向こう岸に渡る。


その後もビーチやトレイルを縫うように進む。


夕方、Mutton Coveに到着。この日は良く歩いた。


このテントサイトも素晴らしかった。翌日は大して歩かないので夜更かし。

焚火できるのがウレシイ

ポッサムが現れた。思ったよりでかい、タヌキくらいの大きさ。


3日目、海沿いの丘を越えると進行方向にアシカが寝ている。


通してくれい!と言っても、ずでん!という感じで面倒臭そうに目を向けるだけ。

Can I go through? と英語で言ったら通してくれた。

通りかかったワリワランギ・ハット。小屋もテントサイトもいい感じ。ワーデンもかわいい女性でいい感じ。


緑のトンネルを抜け、


もうひと丘越えると、このトラックは終わる。


ナイスなキャンプ場が多いので、3泊くらいしてもいいかも。