140426-29_せとうちプチ回遊 ~しまなみ海道・尾道編

3日目の朝。雨の予報だったがまだ降っていない。

キャンプ場からトレイルが伸びていることに気付く。鹿島の山頂に続いているらしい。

 登ってみると瀬戸内を一望

朝イチの7時の船で島を後にする。


JR一本で波止浜駅へ。先ずはしまなみ海道の入り口に向かう。


(あれ?尾道まで70km?)

ウルトラマラソンのイメージが強く、100㎞だと勘違いしていた。

(2日で70㎞なら、歩けるな) 

問題は、天気。何しろ午後は降水確率100%である。(100%って確率か?)

とりあえずは、来島海峡大橋。巨大である。こんなでかい物をどうやって造ったんだろぉ? ・・・人間て凄いなぁ。


来島海峡、潮の流れが速く、船が全然進んでいないのがオカシイ。 ・・ヒトの力なんて大したコトないなぁ。


この橋を渡るだけで1時間以上かかった。


しまなみ海道は以前、尾道から今治までレンタサイクルで渡ったことがある。このブログには見つからないから、少なくとも6年以上前のことのようだ。途中1泊を要した長い行程のクライマックスにこの巨大な橋を見たとき、ひどく感動したのを今でもよく覚えている。

さて最初の大島を歩き始めるとポツポツと降ってきた。30分ほど歩いていると雨脚が強くなってきたので、しかたなくザックカバーを付けていると目の前に1日に数本しかないはずのバスが停まる。

(雨の中歩いても面白くないな)

と思った次の瞬間、バスに乗っていた。バスはこの大島から橋を渡り、”伯方の塩”の伯方島、そして大三島まで行くという。


(大三島には以前泊まった旅館があるはず。明日も雨の予報だしゆっくり作戦を立て直すか・・)

しかしバスを降りると雨は止んでいる。今降っていないならテン泊でいいや、と次のキャンプ場まで歩き出す。

大三島と生口島(いくちじま)を渡す多々羅大橋

橋梁のところに何やら書いてある。手を叩いてみると、おー不思議フシギ。この構造のせいなんだろナー

                     上を見上げる・・

橋があるたびに、自転車や歩きの人は海岸沿いから高度のある橋まで登らなくてはならない。だから大変なのだが、やっぱり眺めは良くて気持ちいい。

いいなぁ、瀬戸内海。

生口島に渡ると、愛媛県から広島県に入る。いい道だなぁ。やっぱり来て良かった、しまなみ海道。


さらに歩き、バスに乗り、歩き、大浜崎キャンプ場に到着。目の前が浜の、なかなか良さげなキャンプ場である。


行きかう船を眺めながらのんびり。そういえば降水確率100%って何だったんだろ?



4日目、未明。降水確率80%、さすがに雨が降ってきた。

本でも読んで午前を過ごそうかと思ったが、雨脚は弱まっていく・・ テントをたたみ、7時半になるとほぼ降っていないので歩き出す。

最後の橋、因島大橋を渡ったころには晴れ上がった。

それにしてもいいサイクリングロードだ。レンタサイクル派が多いがローディーも増えたようだ。

                        あともう少し!

今回の靴はメレルのカメレオン。この靴がこんなに平地歩きに向いていると思わなかった。何十kmでも歩ける気がする。山ではあんまりいい靴だと思っていなかったので気分は少々フクザツ。

これ登山靴じゃねーのかなぁ?

だんだん町っぽくなって来ると・・ お、尾道城が見えた!


最後は船で渡って尾道ゴール!といっても結局歩いたのは半分の35kmだけ。特に感慨は無い。

ちなみに荷物は約15kg

海岸沿いの定食屋に入る。11時前なのに地元の人が2組もいる。いい店に違いない!なんだか聞いたことのある尾道ラーメンを注文。

何のヘンテツもないラーメン。でも正しいラーメンという感じでおいしい。

尾道の町をぶらぶらする。過去2回の訪問で会得した尾道の楽しみ方は、観光マップ以外の道を歩くこと。


坂が多く、複雑な地形の尾道は、道が細くなったりクネクネしたり、不規則で何だかみょ~に個性的で微笑ましい。


多いに満喫した旅も終わりに近づく。高速バスで3日前に降り立った広島空港へ。

最後にマズいものを飲んでしまった。

色々な乗り物を乗り継ぎ、歩き、何だかんだ天候にも恵まれた3泊4日のナイスなぷち回遊であった。

宮島や錦帯橋は一度見ればいいけど、しまなみ海道はまた来たいと思う。

【旅の費用】
最大の出費であるはずの飛行機代はマイレージ使用のためタダ。そして宿泊費はキャンプ場使用で、3泊の合計810円。大部分が酒代と食費で、めちゃめちゃエンゲル係数の高い旅行になってしまった。