丹沢は、言うまでもなく関東近郊で最も人気のある山地の一つである。
しかし、夏は蛭が多いし、交通至便の大山や塔ノ岳などは混雑してどうも・・。
寄(やどりき)大橋から入山
そんな丹沢でも今はほぼ廃道となったイニシエの登山道が、結構在る。
コシバ沢からは、落石ガラガラ・不明瞭ルート。
何だか沢登りの詰め上げみたいになりながら、鍋割峠にたどり着く。
蛭ヶ岳(左)と、丹沢山(右)。
鍋割山直下からは再び古道を北進。やはりルートは不明瞭。
迷走しながらも進行。
ヒトの入らないこのルート。立派なブナや、入山した寄の由来なのか、ヤドリキも散見された。
案内など無いので、何度も地形図とコンパスをにらめっこしながら進む。
初日最後は、熊木沢を辿って翌日登る蛭ヶ岳へのアプローチで終わる。シカシやっぱこのメンバーまとまり無ぇ・・
そんなバラバラに歩かなくても・・
残念ながら丹沢はテント泊が認められていないので、熊木沢の上流で酒盛りビバーク。放射冷却で凍える夜だった。
二日目、引き続き昔の登山道、蛭ヶ岳南稜を登る。これまでルート上では他のパーティには会っていない。
ワカンねー上に、結構な急登・・
ガンガン登っていくと、どんどん遠くが見えるようになってくる。
振り返ると、輝く相模湾や、辿ってきた鍋割峠、熊木沢。遠くに箱根や伊豆の山々・・・
海が光ってキレイ
崩壊した不安定な尾根と行く手を阻む野バラに苦しめられたが、好天と景色に癒されながら急登を登り切る。
イバラの道も、凍てつく夜も♪
カリオストロの城より 「炎のたからもの」
道なき道から、蛭ヶ岳山頂へ。
(ケゲンな目で我々を見る他の登山者・・)
ココからは現在一般的な登山道。東野に降りて丹沢を“縦”走した。
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