Camino de Santiago -1

5/3 Day-00(移動)羽田 - パリ - ビアリッツ - (タクシー) - Bayonne泊

フライトはSkyscannerで予約した。往路:羽田 - パリ、復路:マドリード - 成田、往復ともに直行便で嬉しい。費用は116,390円。連休の直前予約でも安い便はあるようだ。


パリ、シャルルドゴール空港に到着(16:15)後、空港を出ずにフランス南西部のビアリッツへEasy jetで移動(19:30 - 20:55)。更に鉄道の走るBayonneまでタクシー(33ユーロ)。気温は14℃と寒い。


この日はなかなか効率の良い移動だったがパリ着が遅れたら…と考えると払い戻しの効かないEasy jet107ユーロ)とBayonneの宿泊代(38ユーロ)がパーになるので、綱渡り的でもあった。


Bayonne駅近くにBooking.comで予約したホテルはその名もHotel de la Gareで、通常のチェックイン時間に間に合わない旨を予め伝えておくと、ドアの暗証番号と部屋番号を事前に教えてくれた。


5/4 Day-01(移動)- (列車) - Saint-Jean-Pied-De-Port(ウォーキング開始)

Bayonne駅前広場

7:42発の列車に乗り、8:40 Saint-Jean-Pied-De-Port(サン・ジャン・ピエ・ド・ポー)へ。これも事前にネットで予約できた(5ユーロ)。


サン・ジャン・ピエ・ド・ポーはカミノ・デ・サンティアゴのフレンチルート(Camino Francés)の拠点で、巡礼事務所にてクレデンシャルをもらえる、というか2ユーロで買う。




クレデンシャルは言ってみりゃタダの、いや2ユーロのスタンプ帳だが、巡礼者であることを証明する役割があり、巡礼者専用のアルベルゲに格安で宿泊する際に提示する。


クレデンシャルをゲットしたら、巡礼者のシンボルであるホタテの貝殻をザックに付けて出発だ。駅に着いたのが8:40だったが、手続きをして出発したのが9時ちょうどだった。日本を出発した翌朝にもう歩き出せるとは素晴らしい。


理想としては、パリからは列車で移動し、ボルドーに寄ってからBayonne入りしたかった。今回は25日間の旅程であり、日本の常識から見ればかなり長期である。しかし、フレンチルートはひと月以上かけて歩くのが普通らしく、移動も含めて25日だと余計なことをする暇がない。


当初の計画はこうだ。フレンチルートは約800km、一日40㎞歩けば20日。移動に4日(往路1日+α、マドリードへ1日、帰国便で2日)かかり、全工程で25日だから予備日1日。天候に恵まれ、体調を維持し、運が良ければゴールまで行けそうだ、という感覚である。


ともあれ、幸先よく出発した。



5/4 Day-01  25.3km 5h20m - Roncesvalles


サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの街並み

サン・ジャン・ピエ・ド・ポーを発った時、気温は14℃と涼しかったが天気は良い。ここからは国境の山を越えなくてはならず、1日目からアップダウンが激しいルートだ。

アルプスともUKともどこか違う景色


出発時は14℃だった気温は陽気の登りでどんどん高くなるが、国境付近では7℃まで下がった。

フランス - スペイン国境付近

スペイン突入


国境を越えると明るい緑が広がっていた。下りは速く、あっさりとアルベルゲ(巡礼者用のドミトリー)へ。食事はバルで食べたり、アルベルゲの巡礼者用メニューなど。たいてい、宿泊も食事も各々10-12ユーロくらいだ。

皆でテーブルを囲んで食べる事が多い


5/5 Day-02  42.9km (68.2 total) 9h00m - Pamplona

5:30 起床するも外は真っ暗なのでゆっくり支度して、6:30出発。風が強く、寒い。この日は40km超である事もあり、小走りで進む。ほどなく日の出を迎えるも、雲に隠れがちで気温は上昇しない。手元の温度計を何度か確認したが、最低は3℃だった。前日の国境越えよりも寒い。



正午になって、ようやくジャケットを脱ぐ事ができた。陽が当たっていると暖かく、日陰に入ると涼しい。袖なしと長袖のウィンドブレーカーを何度も交換して時間を浪費する。



起伏の多い田舎道は変化に富んで面白い。はるかな丘陵地を眺めながら人気の無い森を抜けたり、小さな集落で果物を買ったり、庭先で日向ぼっこをしているおばあちゃんに挨拶したりしながらひたすら歩く。



ちょうど9時間歩いたところで、大きな街パンプローナに到着した。


ここは牛追い祭りで有名な街だったようだ。なんかニュースで見たことある。



ここでSIMカードをゲット。電話もデータ通信もできるようになって一安心。

せっかく大きな街に来たのだからレストランで食事しようと思っていたのだが、ついバルに入ってしまう。そしてピンチョス(小さいつまみ)やらタパス(一皿料理)やら頼み、テレビでリーガ・エスパニョーラなど見ているうちに夜は更けてゆく・・・



5/6 Day-03  37.9km (106.1) 8h50m - Lorca

朝は寒かったが徐々に気温が上がり、暑くなった。ウィンドブレーカーは無用だが日差しが強いのでシャツは半袖の上に長袖を着たまま。この後、どんなに暑くても長袖は脱がなかった。




野を越え丘を越え、道は続く。こんな道ならいつまでも歩いていたいと思う。




道端に咲くポピーと、青々した小麦畑が特徴的だ。





今回は毎日宿泊施設に泊まるので、余計なものは持たずに水750mLを含む5kgの軽量装備で望んだ。



新調した5本指の靴下が靴に合わず、途中の街で薄手の靴下を購入、その場で履く。これが当たりだった。



建物をくぐって進む箇所も。日差しが強いので完全防備。


5/7 Day-04  32.9km (139.0) 7h00m - Los Arcos

5/8 Day-05  26.1km (165.1) 7h25m - Logroño


曇りがちな日はとても楽だ。


Lorcaから歩き出し、しばらく進むとワイナリーが。



人だかりを覗き込むと、何とワインが無料配布されている・・・!


いくらワイン好きとはいえ、朝っぱらから飲む気はせずにスルー



小さな村と、



野山や畑をつなぐようにして道は続く。



ブドウ畑が目立ってきた。このブドウは腰の高さほどしかない。



ここのところ、運動不足の不摂生な生活から急に歩き出したものだから両脚が悲鳴を上げ、ふくらはぎの上部が痛い。5日目は俺の誕生日でもあるのでゆっくり26kmを歩いてLogroñoへ。大きな街でホテルが選べるので個室を借りて泊まった。




5/9 Day-06  35.5km (200.6) 7h55m - Azofra


5/10 Day-07  39.0km (239.6) 8h20m - Belorado


ブドウ畑と小麦畑のあるゆったりとした丘陵地帯をのんびりと歩く。


暖かいと涼しい、の間くらいの贅沢な気候の下、ただ静かに変わってゆく景色を見つめながら歩くのは最高のウォーキングだ。



原野のトレッキングと違い、テントや食料を持っていないから軽いのがいい。



ときどき忘れそうになるが、この道はカソリックの巡礼地だから町々に教会があり、ランドマークとなっている。



Beloradoのアルベルゲで。ローカット気味の軽いシューズが多い。




5/11 Day-08  50.9km (290.5) 11h30m - Burgos


Beroladoを発つと・・・ 雨!? 合羽を着ても音がしないくらいの霧雨だがこの旅で初めて降られた。


そして結構な丘陵を越えるから寒い。出発時12℃だった気温が8℃まで下がる。ジャケットとレインウェアを着ても寒い・・・ スペインて暑いイメージしかなかったんだけどなぁ。。


と、丘を下り始めると晴れてきた。良かった良かったと思っていると完全な陽気に。



服もすぐに乾いて気持ちい~




と、調子に乗っていたのか道を間違えて宿泊予定地を通り過ぎてBurgosまで歩くハメに・・・




50kmも歩くと足が攣ることを知った... orz


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