231009_Camino-2- Primitivo

朝8時のバスに乗るのに、出かけるのは早朝の気分だ。スペインの西側は中央に引っ張られて時刻が実際より遅く感じる。

Santiago de Compostela から Lugo へ、バスで2時間。

ここから、Camino de Primitivo を Outbound に歩いてみる。

リターンチケットはバルセロナ発だから、できれば東方へ進んでゆきたい。

初日、小さな村のアルベルゲ。小さな教会と、この宿以外に何もない。

何もないから全てここで賄う。ビールも冷えたワインもあるから大した不満はない。

洗濯ものは、間違いなく乾くだろう、という陽気。だが木陰でそよ風に吹かれながら飲むワインは最高だ。何だろうこの完璧な気持ち良さ...

同宿者から、「日本の方？」と声を掛けられる。

「どうして日本人だと？」

「日本に行ったことがあるから、何となく」

今回、日本人“限定”で話しかけられることが多かった気がする。まあ一人旅のアジア人は日本人が多いが。

20ユーロのディナーは巡礼旅にはやや贅沢だが、うまいから納得！

石積みの建物は、昼涼しく、夜暖かい。

スペイン西北部、ガリシア地方の豊かな地を歩く。

馬が寄ってきてかわいい。

2泊目にBaleira、

遠くまで見張らせる峠道を越え、

いつまでも歩いていたいような道を進む。

3泊目、Fonsagradaへ。

町のはずれのベンチでのんびり。高台にあるこの町はちょっとした所でも眺めが良い。

このままずっと歩いて行きたかったのだが、北部の天気(予報)が急変、向こう一週間が雨、雨、雨…　どうやらこれから季節が変わるらしい。

バスで戻れる最後の街がここなので、やむなく翌日Lugoへ戻る。