Philippines_“たったの3週間?”


ドゥマゲッテで行われた“休暇”に関する多国籍討論をまとめてみた。

比:フィリピン  /  ポ:ポルトガル  /  独:ドイツ  /  加:カナダ  /  米:アメリカ  /  日:日本  /  仏:フランス /  中:中国

比「あなた達はどの位この国にいるの?」
ポ「今2週間ちょいで、あと2-3週間かな」
独「ああ、私たちも・・ 4週間?くらいよね?」←カップルの女。
米「俺はもうすぐ一ヶ月かな」
日「俺は2週間、あともう1週間でオシマイ」←俺
比「あなたは短いのね」
日「短くないって!3週間休むなんて日本ではフツーじゃないんだよ」
独「知ってる、日本人は休まないんだろ?」←カップルの男。
日「休むけど・・ でも1年に2週間休めたらラッキーって感じ。夏と冬に1週間ずつで」
独「年に2週間だけ?! 信じられない」(手で顔を覆う)
米「オイ ちょっと待て、アメリカもそうだよ、年に2週間。だからアメリカ人は旅しない。」
仏「ん?君はもう一月ここにいるんだろ?つまりフツーじゃない仕事ってこと?」
米「仕事は辞めたよ」
日「ああ、まさに今俺それ考えてる」
(一同笑い)
ポ「ケドそりゃ悲惨だなあ、僕らはフツー年に6週間だよ。まあ僕は公務員だから確実に休める方だけど」←ECのエリート職員デス
独「6週間?長いわね・・ あ、でもドイツでもそのくらい可能かな?職種によるけど。」
中「私の仕事は中国で典型的ではないかもしれないけど・・ やっぱり6週間休むわよ、私の場合は2週間を3回。」
仏「フランスではフツー最低5週間、希望すればプラス2週間。」
加「いいなぁ~」
仏「でもいいことばかりじゃない。僕はIT関係で国際競争が激しいんだ。フランスは競争力低くてね。ただ組合が強いからどの企業も休暇は減らせないんだ。一方、フランスの失業率なんて20%だぜ、めちゃくちゃなんだよ。」
(一同、「 ・・・」)
加「でも君は職を持っているんだろ?職を持っている人は『休暇はいらない、国際競争力を高めて、失業率も減らそう!』とは言わないんじゃないの?」
仏「その通り、だから良し悪しなのさ・・

などという会話を何回かした。日本の休暇が如何に短いかを思い知らされた。『なぜ日本人はそこまで働くのか』という話題に繋がったこともあった。要は、日本の習慣は彼らには奇妙なのである。


色々な所で、フィリピン人とも話した。上と同じ質問に答えると、“Only three weeks?” と何度か言われた。語学留学や退職後のロングステイをする日本人が多いせいでもあると思うが・・


 “ポ”のデイヴィッドと別れ際にした会話が頭から離れない。

俺「おいデイヴィッド、コレが終わったら次はどこに行くんだ?」
デ「今回東南アジアだから次は中南米かな?」
俺「なんだよ、日本に来いよ」
デ「言っただろ?日本にはもう2回も行ったし、行ったことのないメキシコあたりが先だよ。」
俺「そうだったな(酔ってて覚えてない)、お前はスペイン語もポルトガル語もできるし、きっと楽しいだろうな。」
デ「まあ Mt. Fuji に登るときは頼むよ。お前こそ次はどこだよ?ヨーロッパなら案内するぞ?」
俺「オレ? さあな、行きたいところが多すぎて・・」
デ「You said it! There are so many places to visit. We sure ARE busy, what if we only had memories of just working when we died..