久々の日本、束の間の夏の日をあとに、インドにやってきた。
彼の地は、モンスーン(雨季)真っ只中である。
今回やってきたのは暗雲立ち込めるGoa州、西海岸沿岸部である。
名ばかりの雨季ではなく、飽きもせず本当に良く降った。スコールの無い日は無かった。
降り出すときは本当に突然で、5分の外出でズブ濡れになることもある。
晴れ間を縫うように市が立つ。町の人々は信心深く謙虚で、外国人に対しても親切だ。
香辛料屋で、マサラ、ターメリック、アニスを買うと、何やらお祈りをしてから釣りをくれた。
俺が不思議そうな顔をしていたのだろうか、店主は微笑んで言った。
“あなたは今日初めてのお客様です”
そんな日曜の朝、いつもトマトとオクラを買った。ホテルの朝食に添えるためである。
ここ、GOA州では郊外に足を伸ばすと稲作水郷地帯の風景そのものが広がる。古い歴史を持つ旧市街(Old Goa, 世界遺産)もその中に佇んでいる。
ゴアは“最もインドらしくないインド”と呼ばれる。教会や酒屋は多く、ヒンドゥー寺院や物乞いは少ない。フランシスコ・ザビエルがキリスト教のアジア布教活動拠点としたことが大きく影響している。
現在のゴアはむしろリゾート地として知られ、モンスーン以外には多くの欧米人が訪れるリゾート地となっている。
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