121110Sat-12Mon_指宿・開聞岳


宮之浦縦走下山後、小雨降る中屋久島・宮之浦港を去ると、次第に雨脚が強くなってきた。


宮之浦港発の高速船最終便は指宿を経由する。指宿には砂蒸し風呂で有名な指宿温泉と、薩摩富士と言われる開聞岳がある。寄らない手は無い。


 指宿港に着いても風雨は強まるばかり。開聞まで行く予定を変更し、指宿温泉のホテルに投宿する。


部屋で濡れたテントや靴を乾かしながら天気予報を見ていると、暴風波浪雷注意報が出る、とてつもない気圧の谷に入っていたことが判明。テン泊しなくて良かった~。


翌日、まだ小雨のパラつく海岸を歩き、砂蒸し風呂なるものを見に行く。周辺の砂浜からは温泉の熱で湯気が上がっている。砂蒸し風呂とは、いわゆるこれ↓である。


やってみると、とにかく暑苦しい。重い布団で寝ているように、湿った砂が腹部を圧迫する。「平均時間は約10分」と言われたが、確かに10分が限度で、周囲の客の回転も早い。

しかし砂の温度はポカポカして気持ちいいし、どうにかもっと快適に過ごせないかと考え、とりあえずこの重い身体表面の砂を取り去ってみた。


すると、背中側だけ型にはまった人形焼き状態に。体表面は涼しい潮風にさらされながら、背中側はオーダーメイドの岩盤浴のような格好になり、これがとても良かった。本来こういうものなのではないかと思う。結局、10分間従来型ミイラ風、さらに20分間人形焼風で満喫し、すごーく気持ちが良かった。


指宿はオクラの生産量が日本一、と聞いてオクラ好きの血が騒いだ。早速オクラ漬なるものを購入。またサバも良くとれるようなので(ホテルの朝食もサケではなくサバが付いていた)サバ弁当なるものと一緒に昼飯にした。


指宿駅前には足湯があるので、列車待ちは苦にならない。


午後になると雨も止んできた。開聞岳も姿を現す。この日は麓のキャンプ場まで移動し、テン泊。


朝食用に用意した、さつま揚げ・オクラを具にした、九州ごちゃ混ぜちゃんぽん。


開聞岳は、半分陸地、半分が海に突き出たきれいな円錐形の特徴的な山である。ルートも珍しく、らせん状に登ってゆく。


西寄りの地理なので、太陽が顔出したのは7時ちょい前。


まきまきした登山道をがしがし登ってゆく。


朝日に照らされ、きれいな二等辺三角形の影を海に伸ばす。


だあれもいない開聞岳頂上。眼下に山並み街並み、池田湖を望む。下りでは結構人に会った。


張りっぱなしのテントに戻り、帰路に着く。列車がまばらなので心配したが、バスが隣の山川町まで、そこから高速バスが空港まで走っていた。


急に決まった今回の山行、準備が整っていなかったが、登りたい山に登り、見たいものを見て、何とかい~感じに終わりましたとさ。

≪行程≫
指宿市内【ホテル】~砂蒸し温泉~指宿駅~(JR)~開聞駅~かいもん山麓ふれあい公園【キャンプ】~開聞岳登山~(バス)~山川桟橋~(高速バス)~鹿児島空港