121124Sat-25Sun_笠取山縦走


3連休初日は雨だったが、2日目から晴れそうなのでとりあえず塩山からのバスに乗ってみる。テント縦走は気軽でいい。バスの中で登山開始地点、幕営地、下山地点をざっと考える。


結局、新地平で下車。沢沿いの気持ちの良い林道から雁峠を目指す。


高度があがってくると日も差してきて、凍った木々がキラキラと輝く。


雁峠はもうすぐ。


雁峠、第一目標の笠取山を確認。


笠取山へ向かう途中にある分水嶺。多摩川、荒川、富士川の流域がここで別れる。


笠取山への最後の急登。防火帯が、ここが石尾根の続きであることを思い出させる。頂上に近付くにつれ、景色は迫力を増して行く。


笠取山ニセピーク。本当の頂上は展望がきかないので皆ここでメシをくう。 


頂上付近は、まだ樹霜が残っている。


笠取山は、多摩川の源流として知られる。頂上ちょい下に「水干」なるランドマークはあるが、本当の多摩川の始点は、その約60m下にある。


少なくとも今の時点では、ここ↓から多摩川の一支流は始まり、このように流れ始め、羽田までの138kmを旅する。冷たい割には甘い水だった。


唐松尾山を経由し、幕営地は将監峠とした。小屋もやっていた。尋ねると、雪の状態によって閉める時期を決めると言う。


翌未明は冷えた。トイレに起きると星が怖いくらい輝いていたから、相当放射冷却したハズ。翌朝は霜が凍って、皆テントを苦労してたたんでいた。


その分、翌朝は快晴、大菩薩と富士がくっきりと現れた。


南アルプスも、普段あまり見られない南部まで全部見える。


東。いつも逆から眺める奥多摩。奥多摩三山も並んで見える。


南。富士と丹沢の山並み、その向こうの雲海が美しい。


西。甲武信岳、国師、金峰、瑞牆方面のスカイライン。


何となく飛龍山に寄り、前飛龍を経由して下山に向かう。1日4本しかないバスを待ちたくないので、丹波にスグには降りず、天平(でんでえろ)経由として時間調整してみる。


天平は起伏の緩やかな、心のなごむ散歩道、といった風情。


山の裾野では、まだ紅葉が美しい。

親川バス停で時間が合わなかったら、10分歩いてお祭りバス停まで歩くといい。「お祭荘」でビールでも飲みながらバスを待とう。この日は獲れたてのシカを出してくれた。


日帰りも、一泊登山、連泊登山もできる奥多摩、奥秩父は、何とフトコロの深い山であろうか。


【行程】
JR塩山駅 8.30 ~バス~ 9.27 新地平BS ~ 雁峠 ~ 笠取山 ~ 水干 ~ 唐松尾山 ~ 16.00 将監小屋▲(泊)7.00 ~ 禿岩 ~ 飛龍山 ~ 前飛龍 ~ サオラ峠 ~ 天平 ~ 13.30 親川 ~ お祭BS 14.28 ~ バス ~ JR奥多摩駅