Binh Duong_Vietnam-4_学ぶ、ベトナミーズ。


あるカフェで。

1回目に行ったとき、まずメニュー取り皿がテーブルに置かれた。メニューを見ずに店員の服に描かれたビールの銘柄を指差した。そのビールグラスが出てきた。

2回目、店員は取り皿をテーブルに置いて注文を聞いた。看板に描かれたビールの銘柄を指差した。そのビールグラスが出てきた。

3回目、店員は何も持たずに注文を聞きに来た。「Saigon Special」を注文した。「Saigon Special」とグラスが出てきた。グラスは1回目しか使わなかった。


4回目、店員は「Saigon Special」?と聞いた。うなずくと「Saigon Special」だけ出てきた。テーブルからは無駄なものがどんどん減っていった。


こういうことは、一般的な途上国では通常ありえない。「こうしたら良くなる」「あれが必要だ」「これは邪魔だ」など、フツー考えない。自ら工夫など絶対しない。

この国は若く(平均年齢は24-27才と言われる。日本は45才くらい)、学習する。いまに飛躍的に成長するに違いない。