プノンペンで何を見るか

カンボジアと言えばアンコールワット、という人が多いと思うがプノンペンからは遠い。

クメール様式の寺院などに興味がないと、プノンペン観光はあまりぱっとしないのだが、とりあえず地名の由来になったワット・プノンを見に行く。

ペン夫人が寺(ワット)を建てた丘(プノン)周辺は後にプノン・ペンと呼ばれるようになった。

ワットプノンから北に歩いてゆくと、日本カンボジア友好橋がある。内線状況下で、日本から前代未聞の橋げた海上輸送作戦を行ってまで建設した橋である。


         プロジェクトXでもやりました(本当に大変だった様子がよく分かる)。
                         カンボジアには現在でも様々な形で日本の援助が入っている。


さて渡航前、残念ながら俺には“カンボジア = ポル・ポト派の大虐殺”というイメージしかなかった。

プノンペンの郊外に、その処刑場の一つが残っているというので行ってみた。

それは、のどかな田園地帯にあった。

今では慰霊塔が建てられているが、


その中には、この地から掘り出された約9000人の骨が保管されている。


今でも大雨の後などには骨が出てくるそうで、「見つけたら触らないで係員に知らせてください」との案内がある。

予算が途切れ、掘り出しは中断されている。

ポルポト率いるクメール・ルージュ(共産党)は、当時のカンボジアの4人に1人、約200万人を虐殺したとも言われる。余りの多さに銃弾すら惜しがった兵士は、砂糖ヤシのギザギザの葉で喉をかき切ったり、幼児は木に頭部を叩きつけて殺したりしたとのこと。


この菩提樹にスピーカーを取り付けて大音量の音楽を流し、悲鳴をかき消したという。


カンボジア国内に100か所もあると言われるこうした処刑場はキリング・フィールドと呼ばれ、映画にもなった。

凄まじい映画だった・・

カンボジアにお越しの際は、ぜひご覧ください。(プロジェクトXも)

Some pix by google