コサギはつらいよ ~ 野川で見たトリの人情

未曽有の被害をもたらした台風19号が過ぎ去って3週間、ミャンマーから帰国した俺は早速多摩川の様子を見に行った。

帰り道、野川沿いを歩いていたら、こんな場面に出くわした。


そこには段差を跳躍して越そうとする魚を狙う、アオサギとコサギ、それとは別に藻類を探すカルガモが居た。


カルガモは下流のへ移動を決めて流されていくと、アオサギの邪魔になると思ったのかコースを変えて避けて行った。

鮎釣りの人を避けるカヤッカーの心境にとても似ている。


そうこうしていると、右岸よりにいたコサギが魚をゲット。


それを見ていたアオサギ、その場所をよこせとばかりに移動。


大柄なアオサギが苦手なのか、コサギはトボトボと自らの漁場を去る。


が、未練があるらしく、じわじわと元の漁場に近づいてゆく。この距離ならまあいいか、とアオサギも何も言わずにいた。


トリもいろいろ大変だなぁ と思った。


そんな人情豊かな都下の小川を秋の西陽がつつんでゆく。

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