最もインターナショナルなビールは、間違いなくハイネケンだと思う。
だから国際線の機内や慣れない国のレストランでは、とりあえずハイネケンを頼むのが無難だ。
と言う訳でハイネケンを頼む機会が多く、“Heineken, please.”とこれまで何度も口にしてきた。
子供のころ、英語らしき言葉は3つくらいしか知らなかった。“ジス・イズ・ア・ペン”、“スピーク・ラーク”、そして、“ハイネケン・プリーズ”である。
“Heineken, please.”は、確かTVのコマーシャルで、シックなベルベットのドレスなど着たパツキンのジンガイのチャーネーが言っていたフレーズだったように記憶している。
こんな短いフレーズ、俺だってフツーに出てくる。だから言ってから気づく。
言ってからジワジワと、子供のころに異人さんが言っていた言葉が自分の口から出たことに驚き、そしてちょっとノスタルジックな気分になる。