091004Sun_神田川ナイトウォーク


吉祥寺で夕方用事を済ませた俺は、一刻も早くビールをぐびぐびっとやらなくては、と思い、焼き鳥屋“いせや”へ向った。

しかし店の前の列を見て即座に諦め、缶ビールを買って井の頭公園で取りあえずぷしゅっとやってゴマカすことにした。

お陰でニノキン学習法(やってないけど)も卒業し、久々にスッキリした気分で中秋の名月を映す池の周りをふらふらしていると、川になっている池の端まで来た。

そう言えばここは神田川のだ。

川沿いを歩いていると、すぐに京王井の頭線「井の頭公園駅」が川向こうに見え、さあ帰ろうと思った。

が、橋がなかなか見つからず、結構下流側まで歩いてしまった。こりゃ次の駅のほうが近いだろ、と思い、結局次の「三鷹台駅」まで来てしまった。

ん?“三鷹台”?三鷹台ってこんなトコだったっけ?こんな駅だったっけ?来たことがあるハズだがピンと来ない、もやもやもやもや・・・・

駅をぐるっと一周見て回れば、このモヤモヤも散逸するに違いない! ぐるーっ・・・ ぐる・・  ん?線路の反対側に行く道が無ぇ・・・ 結局“井の頭公園駅症候群”が再発して、さらに神田川沿いを下ることに・・(後に西武国分寺線の“鷹の台”駅とカンチガイしていたことが判明)

しかし神田川沿いの遊歩道はとても歩きやすい。ジョギングしているヒトも多く、「いいなぁ」と思う。俺はこういう水辺の車が来ない散策路が大好きである。

「久我山駅」到着(そろそろ疲れてきた)。3駅分も歩いてしまった。いい加減帰ろう、 あれ?イヤでもこんだけ歩いて吉祥寺に戻るのは少々バカらしいナ・・ かと言って明大前方面に行くのは家(府中)と逆方向でなんだかクヤシイし・・・ どっちにしたって、俺の“敗北感”は拭い去れない気がする・・

どぉすれば良いのだ・・ 若干ボーゼンとしつつ神田川のホトリに突っ立っていると、こんな感じ↓の周辺案内図があることに気がついた。


2駅隣(下流側)に「高井戸駅」があるではないか。「下高井戸駅」なら通勤に使っている京王線(本線)の駅である。名前からして下高井戸に近いハズ、ここまで歩いて来たんだ、高井戸まで川沿いに行って、もうチッとだけガマンして、下高井戸駅までちょっと歩けば、井の頭線は使わずに済み、何となく“俺の勝ち”ではないか!


と、言うわけで「高井戸駅」まで、少しずつ水量を増して成長してゆく神田川に沿って歩いた。

さて、今更乗車はするツモリも無いが、一応敵情視察で構内に侵入。


ん!?!? し・・・ 下高井戸、とおくない?

しかも、缶ジュース並みのこの料金はナンだ!フザケんな!俺がどんだけ苦労して歩いているのか分かってんのかっ!!!!

(じゃあ素直に乗って帰れよ・・・)


高井戸駅直結の歩道橋から、環八をア然としながら眺める。もしかして“俺の負け”か?

(ここら辺で、素直に“ウチに帰って寝たい”という気持ちと、“今更 井の頭線なんかに乗れるかボケッ”という感情の葛藤が始まる。)

正直どうしたらいいのか良く分からず、“俺は神田川沿いを散歩しているだけなのだ、次にぶつかった路線に素直に乗って、とにかく帰路に着こう”ということにしてスジを通そうと思った。

←途中のコンビニ。永福?あの首都高の永福か?ますます自分がどこに居るのか分からなくなる。でもいまさら地図は見ない。

やがて、予定通り井の頭線にぶち当たる。ここで約3時間付き添った神田川とお別れして線路を辿ってゆくと、結局「明大前駅」に。

“勝った”のか“負けた”のか、まあ良く分からんが、とにかく無事に帰路に着いた満月の夜であった。

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