甲府からバスに揺られ、北沢峠で降車して待っていると仙丈岳から南アルプス縦走隊が降りてきた。
先週、我々中央アルプス隊は新宿からバスで出掛けたが、彼らもその30分前に同所から出発していた。それから早くも12日、山中11日目である。
無事に合流
男性2名はドコの部族かと思うほど陽に焼け、頬はこけ、イカニモな感じなのに一方、M子隊員は余り変化が窺えない。(ちゃんと苦労しているんだろぉか・・)
仙水峠から甲斐駒へはずっと急登
う~ん、でもいい天気。仙丈岳もすっきり。
眠くても忙しくても、山にはいつも「来てよかった」と思う。
岩オトギリも歓迎してくれた。
6合目で一休み。今日は甲斐駒経由で鋸岳方面へ向かう。
甲斐駒頂上から北西へ針路を変え、鋸方面へ下る。
鋸岳は全般に道が分かり辛かった。俺達なんて未熟モノだからちゃんとした水場も見つけられず、エライ苦労することに。(このあとサスガM隊長、ソッコーで本物見つけてました・・)
発見に1時間、汲むのに1時間かかったオリジナル水場。(うまいけど大変なのでオススメしません)
夜は星が多すぎて星座早見盤を使ってもよく分からないくらい。キラキラ光るサソリ座と天の川が冴て見とれてしまった。
翌朝も天気は良好!
さあ、出発だ!
仙丈岳を見つめ続けるウスユキソウ
長い山行コースを振り返る縦走隊。
『全部の山に思い出があるなぁ・・』
先ずは第2高点を目指す。超ガレガレでかなり登り辛い。
第2高点から山頂を見据える。一見スラ~ッと尾根歩きで行けそうに見えるが、このあと思いっきり下ってまた登る“ご苦労様”ルートへ。
鹿の窓への登り。崩れ落ちる礫との戦い。気が抜けない。
最後は鎖があるので腕の力まかせに登った(俺は)。
鹿の窓、ここまで来れば一息つける。
この後、さらに2か所の鎖場を経て、
やっとこさ頂上。
ふぃ~っ、やっと着いた~。
甲斐駒(奥)からの長~い尾根をついに終える
※光岳、易老岳、茶臼岳、上河内岳、聖岳、兎岳、赤石岳、荒川三山(前岳、中岳、悪沢岳)、板屋岳、小河内岳、塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳、鋸岳の主要19座。
数々の苦労が目に浮かび、思わず感極まる。
『ゴメン、色んなコトあったから・・ 』
あの楽しかった中央アルプスも良く見えた
岩石ナダレ地帯をずりずり降りてゆく
それでも高地に咲かないゴゼンタチバナが、お帰りなさいと迎えてくれる。
最後は漸く平和な河原歩き、だが・・ 暑い アツぃ アツィ。お喋り担当のM子隊員ですら黙り込むほど、試練は最後まで続く・・
あ~、楽しかった!