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どんなに好きな国でも、ひとつや二つはイヤに思う事が必ずあるものだ。
カムアン県、タケク市。ラオス第5の都市である。
人口9万弱、街に高層建築は無く、信号は一つしかない。
菓子や水を売っている小さな売店や定食屋はあるが、スーパーマーケットなどは一つもない。
人々は、どうやって生きているのだろうかと思ったら、全ては市場にあった。
市場は夕方、仕事帰りの客に合せて賑わう。
モノの少ない国は、ホスピタリティーに厚いことが多い。
県の水道局員が我々の着任すぐさま夕食会でもてなしてくれた。
ラオ随一のビール、Beer Laoを飲み、笑い、踊る。
Mekong_Thakhek_Lao-2
タケクはラオスの他の主要都市と同様、メコン川に面している。奥には山間部、その向こうはベトナムである。
タイ側からとった写真
山地は石灰岩質で、洞窟などが多い。緑が濃く、涼しく過ごしやすい。
平地はモチ米の水田が多い。
竹のカゴで蒸したモチ米は、ラオスの食卓には欠かせない。
水田が多いから、そこで取れたカエル、タニシ、タガメなどもついでにテーブルを飾る。
柔らかいトリ肉みたいでおいしい
しかし何と言っても、メコンの存在は大きく、人々の生活はメコンから大きな恩恵を受けている。
露店はメコン沿いに並び、暑さの和らいだ夕暮れ時には多くの人が集まり、夕食をとる。
ジョギングを終え、ホテルでシャワーを浴び、そよ風に吹かれながら飲むBeer Laoは最高である。
Vientiane_Lao-3
ラオスの首都、ビエンチャン。
上座部仏教(昔でいう小乗仏教)の信仰篤く、寺院が多い街である。
まだ雨季の始めで、メコンの流れは細く、干からびた河床は砂漠のようだ。
郊外に脚を延ばすと、ブッダパークなる場所でへんてこな石造群にお目にかかることができる。
しかしなんだか、何を物語っているのかサッパリ分からない。どうかすると「あんたフザケてんのか?」と突っ込みたくなる。
というわけで信仰心のカケラもない人は、マッサージに行ってビールを飲むくらいしか能が無い。
けどラオスのマッサージは日本のスポーツマッサージから遠慮を取ったような、強烈なごりごり具合で良かった。インナーマッスルを鷲掴みにされたような気分だ。誰か習って日本でやってくんないかなぁ。