ベトナム - ダナン・フーコック編

ベトナムとの長い付き合いは、突然始まった。

090907-18_Da Nang City, Viet Nam

あの娘と出会い、再会することをぼんやりと祈り続けたあの夏、毎朝サイゴン湾のほとりで食べたフォーのパクチーの香りを不意に思い出すことがある。
この夏も終わろうかという9月の半ば、いささか急ではあったものの、私はホーチミン行きを思い立った。


などとインチキ旅行作家風に始められればそれなりにカッコつくのだが、もちろんそんなことはなく、イキナリ会社から “行け。” と言われた出張で、雨季真っ盛りのベトナムに素直にやって来た。



降るときはもの凄く降るのだが、毎日降っているわけではない。晴れるとコレがまた暑い。



食いもんは意外とあっさりサッパリ、たまにチョイ辛で、かなりうまい。しかも飽きない。インドネシアより日本食に近い気がする。米もモチモチ系。郊外へ一歩出るとやはり稲作が盛ん。



男は日に焼けた人が多いが、女性は結構白い人が多く、日本人と似ている。かわいい子も結構いる(100%私見)。



ベトナムの人はきれい好きで、働き者でマジメ。中身も結構日本人に似ている。噂のアオザイは高校の制服とかになっているので街でもちゃんと見かけるが、現地の人に聞くと“アオザイは意外と暑い”らしい。



環境社会アセスの調査で世界遺産になっている遺跡を見て来たが、俺には正直アリガタミがさっぱりである。



マッサージはバリ風よりもゴリゴリ系である。

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Tôi sẽ đến Việt Nam!


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ホーチミンシティで一泊、最後の生ビール(Tiger Beer) をLittle Tokyo で味わい、明朝、小一時間プロペラ機に揺られると、キエン・ザン省、ラック・ザーに着く。


ヴェトナム最南部、季節は雨季と乾期の二つだけ。今は雨季の終わりで、まだ雨は多いが街の色彩は明るい。



以前行った中部ではパンがうまくて驚いたが、ここではそうでもない。
米も違う、麺類も違う、香草も違う。日本同様、南北に長いこの国には地域それぞれ独特の文化がある。



最初の写真のVietnumAirlinesのTMにもあるが、ヴェトナム人の蓮(Lotus) 好きは特筆に値する。
見ても良し、食っても良し。蓮は National Flower だそうだ。


ちなみに、日本の国花は“桜”だと思ったが、“菊”派も多いらしく、定まっていないらしい。


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ラックザーからフェリーに2時間半揺られ、フーコック島へ。


フーコックは元々“富国”と書いた。ニョクマムや胡椒の生産が盛んな、のんびりとした島である。



もちろん漁業も盛んで、真珠の養殖も行われている。


海に潜ると、珊瑚は少ないが魚影は濃い。





島の西側は20kmに渡る白砂のロングビーチ。



沈む夕日を眺めながらのジョギングが日課となった。



夕食は、何でもありのナイトマーケットで。


夜は、表通りのオープンバーで。イスラム国でないので堂々と酒が飲めるのが嬉しい。


フーコックは、空が美しい。


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海もいいもんだ。


Tiger beer 以外にもうまいビールを見つけた。


Saigon special.  他のサイゴンシリーズはいまいちなので注意が必要である。

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ベトナムは、日本同様、南北に細長い国だ。


天候穏やかな南部の人は、朝メシを空の下で食い、お茶を空の下で飲み、昼飯、またお茶、夕飯、ビール、みんな空の下。


ここキエンザンは、年中、縁日のような、年中ビアガーデンがあるような、そんなところだ。

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4回目のフーコック、漸く一日ゆっくりする事ができた。


ホテルに西日がさす頃、暑さも和らいだビーチサイドに出て潮風に吹かれてみる。


海に沈む夕陽を見ながら、というのは、ビールの飲み方としてはかなり極上の部類に入るような気がした。


朝、ゆっくり街を散歩してみる。


さすが南国、パパイヤやドリアンの木が街中にある。


この島では、木陰とあらば人はメシを食い、茶を飲むみたいだ。



午後のいちばん暑い時間でも、風の通る日陰で冷たいベトナム茶を飲み、ぼけっと本でも読めば、終わって欲しくないような爽やかなひと時となる。


ベトナムで、ついフラフラと外に出たくなるのは安い物価のせいでもある。2000ドンは約8円、これでアイスティーが2杯飲める(金は要らない、と言われたことも2回ある)し、飯は一食大体100円弱である。


平和な一日をナイトマーケットでシメる。夕方から飲んでると夜はもうナンだか酒の有難味も無くなってくるなあ、と言うのも普段からすると贅沢なのかもだけど。

ふと、平日の、特にきつかった仕事の後の一杯の方がビールはキョーレツにうまいかも、などと悲しい事実に気付き、「俺ってサラリーマンだなぁ」と痛感し天を仰ぐ。ホテった顔に夜風が優しい島の夜であった。



フーコック犬 も羨むベトナムビールの最高傑作、サイゴンスペシャルは、100円前後!

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明日から同国別件、以前から携わっていたフーコック島案件に従事することになった。


ビンズンからHCMCまで車で1時間、HCMCから飛行機で1時間、近くて良かった~
(これより怒涛のパッキング開始!)

富の国・フーコック

愛の国、はガンダーラだが、富の国は、フーコックである。

富国をベトナム読みするとフーコックとなる。日本では余り知られていないが、ベトナム随一のビーチリゾートであり、過去に報告してきたようにパラダイス感は十分ある。




今回、15か月ぶり5回目のフーコックにやってきた。恐らく最後になるであろうフーコック滞在だが、雨季に入りどんよりした空模様と波の荒い海模様で、かつての“来てよかった”感は余りない。

晴れ間は少なく、時々スコールに見舞われる。雨がどんどん近づいて来るのが分かる。

そんな時期でも観光客は多く、ホテルは満員であった。ベトナム政府はフーコックの更なる観光開発を目指し、昨年大型旅客機が就航可能な国際空港も完成、大型リゾートホテルの建設も目白押しである。


これからどんどん便利になりそうなフーコック。直行便の就航やシェムリアップとの抱き合わせツアーなど、努力すれば日本人観光客も増えるかも知んない。

しかしやっぱり乾季の訪問をおススメします。


乾季の終わりの4月の様子

キエンザン、麺と女は待っていた。

この飛び入り出張ではキエンザン省・フーコック島と、本土の都市・ラックザーを訪れた。両方とも海に面しているので、当然シーフードがうまい。


カタクチイワシはフーコックの漁獲高ナンバー1であり、生食も可能だ。

ライスペーパーに香草とブン(コメの麺)と一緒に包み、ニョクマムで食べる。

島の特産品、フーコック・ニョクマムもカタクチイワシから作られる。

35°Nや40°Nは熟成度を示しているらしい。

しかし、この日の主役は雨季の始めのこの時期にしか食べられないというキノコ鍋であった。フツーはこの後お粥にするらしいが、すぐにキノコ汁が売り切れてできなかった。


ナイトライフは、やはり氷で冷やしたビールで始まる。


ナイトマーケットで一杯やっていると、スタッフなど関係者がわらわら集まり、自然に宴会に発展してゆくのがお決まりのパターンである。


フーコックからラックザーにフェリーで渡る。1年以上前に通った店に行ってみると、かわいい店員さんが我々のことを覚えていてくれた。

どの娘がこーなったんだろおか、と悩む。オンナの変化は恐ろしい・・
(ベトナムは綺麗な人が結構多い)

キエンザンに来たら、フーティウを食わなければならない。フーティウは米からできている、太いビーフンという感じの麺である。

 柔らかいフォーと対照的に、コシのあるフーティウが病み付きになる。
右はフーティウ・ボォ(牛肉)


極めつけはコレ。フーティウ・ハイサン(海鮮)!!